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葬儀後の流れ

葬儀後にやらなければならないことを「1週間以内」「1週間から49日後」「1年後」「3年後」に分類して、時系列にポイントをまとめました。

葬儀翌日~1週間

葬儀翌日から1週間まででやらなければいけないことは「挨拶回り」「葬儀社と病院への費用の精算」「初七日法要の準備」です。

挨拶周り

初七日(故人が亡くなって1週間)までに、故人の勤務先・上司・医師や医療機関などに、生前、故人がお世話になったことについて、お礼の挨拶回りをするのがマナーです。海外赴任のような、こちらが挨拶回りに行けない遠方に住んでいる方には、お世話になった旨をお礼状にして送ると気持ちが伝わります。詳しくはこちらで紹介しています。

葬儀社と病院への精算

故人が入院していた病院の医療費の精算は、故人が亡くなってから数週間以内に行うことが多いです。一般的にはご逝去された際にいつまでにお支払いが必要かお話がありますが、心情的にも覚えていないこともあるかと思います。支払い期日がわからない場合は入院していた病院へ必ず確認しましょう。

葬儀社の費用の精算は、平均すると葬儀後1週間から10日目までの間に支払うことが多いですが、葬儀社により支払い期日や支払い方法も異なるため、必ず確認しましょう。葬儀後に当日追加請求になったものなどを確認し見積書にサインしますが、後日払いで請求される場合が多く、現金・クレジットカード・葬儀ローンなどの選択肢があります。

初七日法要の準備

仏教では7日ごとに亡くなった人が裁きを受ける「中陰」という考え方があります。故人が極楽に行けるように法要を行うのですが、この最初の法要が「初七日」です。最近では、葬儀の日に引き続いて初七日の法要を一緒に行うことが増えていますが、本来、初七日法要は葬儀とは別に開かれます。

葬儀1週間後~49日

公共料金の名義変更や役所で年金、税金の手続き、保険会社に保険金の請求手続きと、死亡後の手続きに忙しい毎日が続きますが、忘れてはいけないのが各所手続き以外に「四十九日法要」「仏壇」「お墓」「位牌」の準備です。

仏壇・お墓・位牌の準備

仏教では、「49日目が極楽浄土に行けるか否かの判決が出る」とされています。故人の来世が決まる日なので、それまでに仏壇・墓・位牌を準備します。

仏壇の準備

仏壇は値段に幅のある商品で、数万円の仏壇もあれば、数百万円の仏壇もあります。「金仏壇」「唐木仏壇」「モダン仏壇(家具調仏壇)」の3種類があり、よいものを選んで手入れしながら使うと数十年使うことができます。仏壇を置く部屋の寸法を測ってから仏壇を購入すると失敗がありません。

墓の準備

四十九日法要までに納骨できるようにお墓も準備しておきましょう。お墓には「一般墓」「納骨堂」「樹木葬」「永代供養墓」など、さまざまな種類があり、「寺院墓地」「民営墓地」「公営墓地」など運営しているところによって、費用が異なります。予算に合わせたお墓を購入して、四十九日に向けて準備してください。

位牌の準備

位牌は、故人の霊を祀るために戒名や芳名を記したる牌(ふだ)です。 位牌は、白木でできた「白木位牌(仮位牌)」と、寺で祀るための位牌「寺位牌」。塗り物でできた「本位牌」があります。葬儀で使われた白木の位牌が、四十九日法要を境に「本位牌」に代わります。「仏壇の大きさに合わせて位牌を選ぶ」「長く使える材質の位牌を選ぶ」、この2点が大切です。

四十九日法要の準備とマナー

四十九日法要の準備のポイントをまとめました。

  • 宗教者と開催日、場所、時間を決める
  • 案内状は「、」「。」などの句読点を入れずに作成。法要を行う1か月前に切手を貼った返信用はがきや往復はがきを発送
  • お布施の準備(3~5万円程度、お布施袋に漢数字で金額を書く)
  • 服装は喪主側が本喪服、参列者は略喪服

四十九日法要後の主な法要

四十九日法要の後に続く大切な法要が「一周忌」と「三回忌」です。「三回忌」以降は故人の友人知人を招かず、親族だけで法要を営んでいきます。

一周忌の準備

故人が亡くなってから1年目の命日に行われる一周忌法要。遺族や親族、故人と親しかった人が参列し、僧侶の読経の後、焼香・食事をします。施主と親族は喪服を着用し、参列者は黒ネクタイに喪服または略式礼装で参加します。法要を行う際は、「菩提寺に連絡」「日程と会場を決める」「法事用の仕出し料理店を予約する」「出席者へ一周忌の案内」「引出物とお布施、供花の準備」が必要です。

三回忌の準備

故人が亡くなって2年後、親族、友人知人などを招いて「三回忌」が行われます。施主と親族は喪服、参列者は略礼装で参加。「菩提寺に連絡」「法要の案内状を送る」「会食の手配」「送迎バスの手配」「お布施やお車代、引き出物や供花の準備」など、しなければいけないことが多いのでチェックリストを作成するとよいでしょう。