人生を整える!生前整理の始め方と進め方
更新日: 2023/10/13
生前整理とは、自分に万が一のことがあったとき残された家族が困らないように、自分の身の回りのものを片付けることです。終活の一環として始める人が増えている生前整理ですが、やろうと思ってもなかなか進められないという人も多いようです。そこで、今回は生前整理の進め方のコツをご紹介します。

生前整理とは
生前整理とは、元気なうちに自分自身の身の回りのものを整理することです。実際に整理するのは、洋服や本などの物、財産、デジタルデータなど多岐にわたります。
生前整理をすると、万が一自分が亡くなったとき家族が行う遺品整理の負担を軽減できるだけでなく、身の回りのものを把握できることでストレスをなくせることもメリットです。自身のまわりをすっきりさせることで、今後の人生が前向きに過ごせるようになります。
生前整理の進め方
生前整理の具体的な手順
生前整理を進める際の具体的な手順は、次の通りです。身の回りのものや財産のどちらを生前整理するときも、ほとんど同じ流れで作業できます。
- 不要なものやサービスを処分・解約する
- 貴重品をまとめて保管する
- 財産目録を作る
- 万が一のときに遺品をどのように処遇してほしいか考える
- 4についてエンディングノートに記入する
不要なものやサービスの処分・解約は、生前整理のなかで最も難しく時間がかかるでしょう。使うことのないものは積極的に処分します。また、クレジットカードやサブスクリプションサービスなどで使っていないものは解約しましょう。
生前整理を進める上でのポイント
生前整理を進める上で、大切なのは「特別に残したいもの」と「自分が万が一のときに家族に見られたくないもの」の2つに分けることです。
残したいものについては、誰に譲りたいのかを考えておきます。すぐに手放してよいならば、生前のうちに譲るのもよいでしょう。
一方、家族に見られたくないものは、早めに処分しておくことをおすすめします。日記や写真、スマートフォンのなかのデータなどは、本当に大切なものだけを残して、それ以外は期限を決めて処分するとよいでしょう。
生前整理のやり方
片付けのアプローチ方法
生前整理のなかでも、身の回りのものの片付けは難関です。上手に片付けられるようになるアプローチ方法を3つご紹介します。
- 狭い空間から片付ける
- 必要なものと不要なものに分ける
- 不要なものの処分方法を考える
片付けは狭い空間から始めると、整理されたときに達成感を持ちやすくなります。「今日はクローゼット」「今日は食卓」などと区切って作業をしましょう。 片付けでは必要なものと不要なものに分けます。不要品は単純に捨てるだけでなく、リサイクルショップの買取やフリマアプリでの販売などを検討してもよいでしょう。
捨てるかどうかを決める方法
片付けをしていると、今は使っていないけれど捨てられないものが出てくるはずです。しかし、すべてを残しておくと、結局片付かないままになってしまいます。このため、自分なりに捨てる基準を持っておくとよいでしょう。たとえば、次のような基準で捨てるかどうかを判断してはいかがでしょうか?
- 明らかに壊れている
- 1年以上使っていない
- 手に取ったときに嫌な記憶が思い出される
- 使っていないサービス
これらの基準で捨てるかどうかを判断すると、どんどん処分できるようになります。
生前整理のコツと注意点
生前整理をスムーズに進めるためのコツ
生前整理をスムーズに進めるためのコツは、2つあります。この2つを意識して進めてみましょう。
- 一気に片付けようとせず、少しずつ生前整理を進めること
- 一人でやらずに、家族や友人に手伝ってもらうこと
生前整理は一気に進めようとすると、疲れてしまい途中で挫折しがちです。このため、少しずつ長期にわたって取り組むのがおすすめです。また、一人で生前整理をしていると、なかなかものを処分する決断ができません。家族や友人とにぎやかに片付けることで物を捨てるきっかけになったり、楽しみながら作業できたりするでしょう。
生前整理を行う際に気をつけるべき注意点
生前整理を行うときは無理しすぎないことが大切です。必要なものと不要なものを仕分けしているときに、思いがけず不要なものが多く出てくることもあるでしょう。大型の家具や大量の本などを搬出するのは、かなり大変です。
大人数で取り組んだり、必要に応じて業者に依頼したりすることをおすすめします。生前整理の業者を依頼するときは、必ず複数の業者に相見積もりをして、料金やサービス内容に納得してから契約しましょう。