葬儀後の介護施設へのお礼
更新日: 2023/10/13
故人が晩年に介護施設に入居されていた場合、お世話になった施設にお礼を伝えたいと思うご家族も多いでしょう。しかし、施設によってはお礼を受け取らない場合もあり、迷惑になってしまう可能性もあります。そこで、故人が生前お世話になった老人ホームや介護施設にお礼を伝えたいときの対処法をご説明します。
施設や病院がどう対応しているか事前確認が必要
お世話になった介護施設にお礼をしたいときに、確認したいのが施設や病院の対応です。たとえば、壁や掲示板に「職員へのお礼は一切お受けしておりません」と書かれた貼り紙がある施設では、お礼の品を拒否される可能性もあります。しかし、高額な品物は断っているが、菓子折りなどは受け取っているというケースもあるでしょう。
可能であれば事前に施設のスタッフに確認をして、お礼に伺うとよいでしょう。
担当医師や看護師へのお礼
介護施設で故人を担当していた医師や看護師にお礼をしたいというケースもあるでしょう。強引にお金を数万円程度相手に握らせるという人もいますが、実際にはお礼の言葉や挨拶だけで構いません。
どうしてもというときは、受け取った人が負担にならない程度の品物や商品券などを渡しましょう。
訪問で伝える場合
故人がお世話になっていた施設に伺ってお礼をいうときは、担当してくれたスタッフに直接感謝を伝えましょう。菓子折りなどのお礼の品はマストではありませんが、持参する際は熨斗(のし)を付けます。熨斗は、白黒の結び切りで、表書きは「志」と書かれたものを使います。熨斗には、喪主の氏名や故人の家族とわかる名前を書くとよいでしょう。
お礼状で伝える場合
お世話になった施設が遠方だった場合、お礼状と一緒にお礼を送ることもあります。お礼状の例文をご紹介しますので、参考にしてください。
謹啓
△△施設の皆様には 亡き母〇〇が入所中 大変お世話になりました
先般 亡き母の葬儀も終わり 家族一同ようやく少し落ち着きを取り戻したところです
亡き母は△△施設で皆様に優しく接していただき幸せな時間を過ごしたことと存じます
本来ならお目にかかり御礼を申し上げるところではございますが 書面にて失礼いたします
遺族一同
謹白