七回忌法要

七回忌法要は、亡くなられた方を偲び、ご冥福をお祈りする大切な行事の一つです。この記事では、七回忌法要の意味や、準備のスケジュール、前倒しや先送りの注意点、招待状の送付範囲、そして返礼の内容など、七回忌法要に関するさまざまな情報をまとめています。七回忌法要を行う際には、しっかりと準備をして、大切な人を偲んで心を込めた法要を行いましょう。

七回忌

七回忌法要とは

七回忌法要は、故人が亡くなってから6年目の命日に執り行う年忌法要です。七回忌は故人の魂が落ち着く日とされていることから、「休広忌(きゅうこうき)」とも呼ばれています。そのため、故人が仏さまになられて落ち着かれたことをみんなで尊ぶ意味もあります。 また、七回忌からの法要は、招待者を厳選して規模を縮小するタイミング。一周忌や三回忌と比べると小規模な法要になるケースが多く、故人の家族や親しかった親族など、身内を中心に執り行われる傾向にあります。

七回忌法要の準備

七回忌法要はこれまでの法要と異なり簡素化されることが多い法要ですが、余裕を持って準備を行っておく必要があります。 法要の場所に関しては、先祖代々のお墓がある菩提寺を基準に考えるのが一般的。菩提寺が遠方にある場合は、親族が集まりやすい場所を選定します。家族だけで執り行う場合は、自宅で執り行う場合もあるようです。

主な準備事項

  • 僧侶の手配
  • 参列者の選定と連絡
  • 会場の決定
  • 日時の決定
  • お布施の準備
  • 会食会場の確保
  • 返礼品の準備

準備を始める時期と手順

七回忌法要の準備は、遅くても1~2ヶ月前から取り掛かり始めるのが理想的。命日の直前になってしまうと、住職や僧侶のスケジュールが押さえられなかったり、準備不足になるリスクもあります。準備を始める際には、事前にプランを立ててから取り組むことが大切です。

準備の手順

  1. 場所と日取りの決定
  2. 菩提寺と僧侶への連絡
  3. 招待する人を決めて案内状を送付
  4. 会食の手配
  5. お布施やお車代、御膳料の準備
  6. お供え物の用意
  7. 参列者への返礼品の手配

準備のポイント

宗教宗派や地域性、家庭の考え方によって法要の方針が異なります。まずは、家族や親族とどのような形式で執り行うか相談することがポイント。 法要の方向性が決まったら、菩提寺や僧侶に相談するとスムーズに準備を進めやすくなるでしょう。

七回忌法要のマナー

法要の回数を重ねるごとに故人の逝去から年数が経過していくため、喪に服す法要としての意味合いも軽くなっていきます。 一周忌や三周忌と比べると重要度は低くなりますが、故人を弔う法要として節度をもって執り行うようにしましょう。

参列時の服装や持ち物

七回忌法要の場合は服装も簡略化され、喪服ではなく平服(略喪服)を着用することが多いです。男性の場合は黒や紺などのダークカラーのスーツ、女性であれば黒や紺といった無地のワンピースやスーツを着用しましょう。

進行や食事、お布施について

七回忌法要の内容はこれまでの年忌法要と同じです。僧侶に読経や法話などを依頼する場合は、一周忌や三回忌法要と同じように僧侶にお務めを依頼します。 僧侶に依頼する時はお布施を用意します。規模が小さい場合は、法要後の会食を省略することもあります。

七回忌法要の前倒しと先送りについて

他の年忌法要と同様に、現在は命日に都合が合わない場合は日程を前倒しにて執り行うのが一般的となっています。前倒しをする期間に決まりはありませんが、命日と離れすぎる日程は良くないとされています。 また、七回忌以降の年忌法要は、同じ年に執り行われる他の年忌法要と併修することも可能。七回忌の命日を先送りして、同じ年の年忌法要と一緒に供養を行います。親族へ案内をする際は、必ず併修である旨を伝えるようにしましょう。

七回忌法要の案内を送る範囲

七回忌法要に招待する人の範囲に規定はありません。家族や親族を中心に営むのが主流となっていますが、故人と特別親しかった方がいる場合はお声を掛ける場合もあります。 現在は相手の負担を考え、招待する人数を絞って法要を執り行う家庭が増えています。身内だけの場合は案内状は送付せず、電話やメール等の連絡で済ませることが多いです。 一周忌や三周忌よりも小規模な法要にしたい場合は、これまで参列していただいた周囲の方々へきちんと説明をしておくようにしましょう。

七回忌法要の返礼品の内容

家族以外の人を招く場合は、返礼品の準備が必要です。これまでの法要と同じく、いただいた香典の金額やお供え物の半額から3分の1程度の金額が相場となっています。 返礼品は、持ち運びがしやすい軽いものや、食品等の後に残らない「消えもの」を用意するのがマナー。お茶や海苔などは、昔から返礼品の定番としてよく選ばれています。 近年は、コンパクトで持ち帰りやすく、受け取った人が好みの品物を選べるカタログギフトも人気です。