葬儀当日の流れ
更新日: 2023/10/16
通夜と葬儀・告別式の流れや内容を説明します。
通夜当日の流れと所要時間
通夜当日の流れは次のようになっています。通夜が開式してから解散までは約3時間ですが、開式前の事前すり合わせも含めると約4時間くらいと認識しておくとよいでしょう。
- 式場設営(葬儀社が対応)
- 納棺の儀(この時点で納棺済みの場合もあり)
- 葬儀社と進行確認
- 供花の配列と札名の確認
- 会葬礼状と返礼品の確認
- 弔問客受付開始
- 宗教者へご挨拶、お布施のお渡し
- 通夜
- 通夜振る舞い
- 解散
一般的な通夜当日のスケジュール
ここでは弔問客が集まる一般的な通夜の始まり(18時開式想定)から通夜振る舞い、解散までのタイムスケジュールをまとめました。
1.弔問客受付開始
17時過ぎ頃から徐々に弔問客が斎場に集まり始めます。
2.通夜
通夜開始は18時。開始前15分前から遺族が着席。10分前から弔問客が着席します。 18時に僧侶が入場。読経と焼香がはじまります。通常、読経時間はおおよそ40分前後。読経が終わると僧侶の法話がありますが、読経と法話を合わせても1時間程度です。僧侶が退場し、通夜振る舞いの習慣がない地域なら、ここで通夜は終了となります。
3.通夜振る舞い
通夜に訪れた弔問客をもてなすために、通夜振る舞いの料理が用意されています。会食時間は1~2時間ほど。
4.解散
通夜振る舞いが終われば、喪主が挨拶して解散です。弔問客が通夜に集まり、通夜振る舞いが終わって解散するまで3時間程度です。
通夜当日の流れで喪主が行うこと
喪主の一番大切な役割は「弔問客への挨拶」です。それ以外に、通夜当日に喪主がしなければならないことをリストアップしました。
供花(きょうか)の確認と配列の確認
訃報を出すと故人や遺族の縁のある方から供花が届くことがあります。供花を並べる順番は、一般的に施主(喪主)・家族・孫・故人の兄弟・喪主の兄弟・甥姪の順。遺族の会社関連などは葬儀社と相談して決めます。悩みどころは、遺族の会社関係の順番。葬儀社に聞けば教えていただけますので、遠慮なく相談してみましょう。
席次と焼香順の確認
斎場で座る席順は、間違えるとトラブルの原因にもなりかねません。故人が大変お世話になった方や、遺族が勤める会社の社長など、弔問客の中でも特別な人がいる時は、葬儀社と相談して決めます。焼香の順番は、遺族、親族、弔問客の順です。
返礼品とお礼状の確認
返礼品は、香典とは別に弔問に来てくださった方皆様にお気持ちとしてお渡しすることが一般的です。返礼品と合わせてお渡しするお礼状は、文面に誤りがないか葬儀社と打ち合わせて確認をします。
僧侶への挨拶、お布施のお渡し
菩提寺がある場合は、お通夜がはじまる前、喪主が挨拶する時にお布施を渡すのが一般的です。菩提寺がない場合は、葬儀社の紹介した僧侶にお願いすることになりますが、お布施を渡すタイミングは葬儀社の判断にゆだねます。
葬儀・告別式当日の流れと所要時間
「葬儀」と「告別式」は「お葬式」として総称されていますが、「お葬式」の前半の読経・遺族の焼香までは宗教的行事としての「葬儀」。弔問客の焼香からは、会葬者が故人との別れを惜しむ「告別式」です。ここでは当日の流れと所要時間をみていきましょう。
一般的な葬儀・告別式当日のスケジュールとは?
一般的な葬儀のタイムスケジュールをまとめました。(11時開式の場合)
- 10:00 喪主と遺族が集合、受付開始
- 10:45~ 着席
- 11:00 僧侶入場・開式の挨拶
- 11:00~ 読経・弔辞拝受・弔電奉読・焼香(遺族・弔問客)
- 11:40 閉式の挨拶・僧侶退場
- 11:45~ お別れの儀・納めの儀
- 12:00~ 出棺・火葬場へ
- 12:30 火葬場到着
- 13:30~ お骨上げ・火葬場出発
- 14:00 初七日法要
- 14:20~ 精進落し
最近では、ゆっくりとお別れの時間をとるために、開式から出棺までを60分から90分に延長する葬儀社も増えています。また、初七日法要は告別式の中に組み込んで執り行うケースがよく見られます。ただし菩提寺がいる場合は確認が必要です。
葬儀・告別式当日の流れで喪主が行うこと
葬儀と告別式の当日、喪主は非常に忙しくなります。ここでは、葬儀・告別式の開式前の確認から、開式、火葬後の精進落としの席上での挨拶まで、当日に喪主が行うべきことと、そのポイントをご紹介します。
火葬場へ同行する人数確認
喪主は、葬儀・告別式の当日に葬儀社と改めて打ち合わせします。特に火葬場へ向かう方の人数や、火葬後の食事「精進落とし」に出席する方の人数を必ず確認しましょう。火葬場に向かうバスや料理の手配に手違いが起こらないようにするためです。
席次と焼香順の確認
葬儀の席次の確認をします。会場の最前列の通路側が、喪主が座る最上座となり、故人と血縁関係が深い順に座ります。祭壇に向かって右側が親族席、左側が一般席。焼香の順番は、僧侶・喪主・遺族・近親者・一般の弔問客です。
弔辞、弔電の確認
告別式で紹介する弔電の数と、弔電を送ってきた方の名前や肩書を確認します。弔電の数が多い場合は、名前だけ紹介することも可能です。弔辞や弔電を紹介するタイミングは、あらかじめ葬儀社と打ち合わせておきます。
出棺前の喪主の挨拶
閉式の挨拶の後、会葬者が故人の棺の周囲に集まり、供花の花や故人の思い出の品などを棺に納めて、出棺前の最後の別れを惜しみます。出棺前に、火葬や精進落としに出席しない人にも感謝を込めた挨拶をしましょう。