葬儀のてびきびと > 葬儀当日の流れ > お通夜の流れ > 通夜の後は誰も泊まらない?

通夜の後は誰も泊まらない?

昔はお通夜を終えた後に、遺族や親族は故人に寄り添い泊まることが一般的でした。しかし、時代と共に葬儀のスタイルも変化し、状況に応じて斎場には泊まらないというケースも増えてきています。
故人と過ごす最期の大切な夜を後悔のないように過ごすために、ここではお通夜後の宿泊事情をクローズアップ。どのような場合であればお通夜を終えた後に泊まる必要があるのか、逆に泊まらない場合はどんな時なのか詳しく紹介しています。

通夜誰も泊まらない

お通夜で斎場に泊まる場合はどんな時?

設備環境や部屋の広さなどは異なりますが、葬儀場によっては遺族や親族のための宿泊施設を完備しているところもあります。お通夜の後に泊まる場合はどんな理由があるのでしょうか?宿泊する場合の注意点などについてもまとめてみました。

そもそもなぜ斎場に泊まるのか?

以前は仏教の死後の世界に対する考え方から、お通夜の後に遺族が夜通し故人と過ごす「寝ずの番」というものがありました。
現在も地域によってはこうした風習を重んじるところもありますが、今では機会が減りつつあります。
昨今は故人と最期の時間をゆっくりと過ごしたり、親戚が遠方から参列した場合などに斎場に宿泊することが多くなっています。
そのため、斎場に泊まる理由としては故人との別れを惜しむ意味合いが強くなっています。

宿泊をする人は誰か?

斎場に宿泊する人に決まりはありません。
お通夜の後に泊まる人は故人と親しい関係性であれば誰でも可能ですが、一般的には喪主や親族が中心。故人の配偶者や子ども、孫などが代表者として宿泊するケースが多いようです。
葬儀社によって宿泊のルールはさまざま。宿泊の受け入れ人数を制限しているところもあれば、家族単位で泊まることができる部屋などを用意しているところもあります。
葬儀社を選ぶ際は、宿泊ができることも確認しておくと安心です。

通夜で泊まる場合の注意点

ホテルなどの宿泊施設とは異なり、設備やアメニティは葬儀場によってバラつきがあるため、宿泊をする際にはよく確認をしておくことが大事。
葬儀場に宿泊する場合は、通夜を終えてそのまま宿泊して翌日に葬儀を行うことになります。
そのため、着替えや宿泊準備の他に翌日の葬儀に必要なものも持ち込んでおくようにしましょう。
宿泊時の服装に特に決まりはないので、リラックスできる洋服などを持参しておくことをおすすめします。

お通夜で斎場に泊まらない場合はどんな時?

お通夜の後に、必ずしも宿泊しなければいけないということはありません。
現在は葬儀の縮小化や宗教離れが進みつつあるため、実際に斎場に泊まらないという選択肢をする遺族や親族もいます。
お通夜で泊まらないケースは一体どんな時なのか、参考にしてみてください。

お通夜で誰も斎場に泊まらないケースは?

そもそも、斎場に宿泊施設がない場合は泊まることができません。
また以下のような状況においても、斎場には泊まらないという判断をするケースがあります。

  1. 仕事の都合やペットのお世話、子供の面倒を見なくてはいけない場合
  2. ずっと看病をしていて、お通夜の前日から不眠不休の場合
  3. 遠方の親族などが自分たちの家に泊まる場合

次の日も大事な儀式があるため、無理をせずに体調を優先に判断することが大切です。
お通夜全体の流れに関してはこちらで詳しくご紹介しております。抑えておくべき基本事項や一般的なお通夜の進行に沿って時系列で解説しておりますのでご確認下さい。