法事の流れと準備
更新日: 2023/10/13
法事ではどのようなことを行うのでしょうか。ここでは、法事に関する基礎知識を紹介します。法事の一般的な流れやスケジュール、法事を迎えるまでに必要な準備などについてまとめています。 また、混同されやすい法事と法要の違いについても解説しているので、チェックしておきましょう。
法事とは
法事とは本来、お盆や彼岸供養などの全ての仏教行事のことを指しており、仏の教えを広めることを意味しています。葬儀においては、法要から会食までの一連の供養行事のことを言います。 法事は亡くなった人の冥福を祈り、故人の命日や節目となる忌日などに執り行われるのが一般的。現在は家族や親戚が集まり、故人を偲ぶ場となっています。
法事と法要の違い
法事と法要は区別されずに使われていることもありますが、厳密に言うと違うものになります。 法要とは、宗教的な儀式のこと。僧侶の読経や参列者による焼香を通して故人の冥福を祈り供養するため、「追善供養(ついぜんくよう)」と呼ばれることもあります。 一方で、法事とは法要とその後の会食「お斎(おとき)」を含めた供養行事の全般のことを指しています。
法事までの準備の流れ
家族や親族はもちろん、故人と生前に親交の深かった方々を招くことも多いので準備することは多岐に渡ります。 ここでは、一般的な法事までの準備についてまとめました。
日程や参列者の決定
日時や参列者の人数、会場を決めていきます。
案内状の送付
参列をお願いする方に案内状を送付します。
会場の準備
会場スタッフと打合せを行い、参列者の座席を用意したり法事を行う会場の準備をします。
供養物や会食の準備
法事で用いる供養物や法要後の会食の準備をします。法事での会食はおめでたい食材を避けなければならないため、手配先に法事の際にふるまう料理であることを伝えるようにしましょう。
法要の手配
僧侶を招いて、法要を行う手配をします。また、法要の内容や流れについても事前に打ち合わせを行います。
お布施の準備
法事で行われるお布施の準備をします。お布施は、故人の供養や僧侶へのお礼として行います。
法事当日の流れ
地域や宗派によって異なる場合がありますが、基本的な法事の流れを時系列で紹介します。
- 参列者の受付
- 参列者が着席し、僧侶が入場
- 法要の開始
- お布施のお渡し
- 会食
参列者を迎える受付を設置し、招待状や香典などを受け取ります。
施主と親族が参列者をお迎えします。故人との関係が深い人から順に上座に座ります。僧侶は仏前中央に着席し、僧侶の真後ろは施主席になります。
法要が開始されます。僧侶が読経を行い、参列者も手を合わせながらお経を唱えます。僧侶による読経が行われると、参列者が焼香をはじめます。
法要の最後に、参列者はお布施を僧侶にお渡しします。お布施は、故人の供養や、僧侶へのお礼として行います。
法要が終わった後には、参列者と一緒に故人を偲びながら会食をします。会食が終わったら、参列者に引き出物を渡してお開きになります。