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一般葬について

一般葬とは、昔から日本で執り行われている葬儀のことです。一般葬では、ご家族や親族だけでなく、故人と生前縁のあった友人・知人、職場関係者、近所の方など、多くの方が参列されます。最近増えている家族葬や密葬と区別するために、一般葬と呼ばれるようになりました。そこで、従来の葬儀のスタイルである一般葬について解説します。

一般葬とは

一般葬とは、従来から執り行われている日本の葬儀の形式です。故人に縁のある方が多く参列し、故人との最期のお別れをします。

一般葬では、故人の仕事関係者や古くからの友人・知人、趣味の集まりの方など、さまざまな人が参列します。このため、参列者に失礼のないように、ご家族は気を配りおもてなししなければなりません。このため、ご家族にとっての精神的・肉体的な負担が大きく、ご家族がごく親しい友人のみでお別れをする家族葬の需要が高まっています。

一般葬と家族葬の違いについて

一般葬と家族葬では、参列する人数や関係性、会場の規模が異なります。具体的に2つの葬儀のスタイルを比較すると、次の通りになります。

  • 一般葬の参列者は多く、家族葬は少人数になる
  • 一般葬の会場は広く、家族葬の会場は小スペース
  • 一般葬ではご家族が知らない人が参列するが、家族葬で参列するのはほとんどが知り合いのみ
  • 一般葬よりも家族葬のほうが、気兼ねなくアットホームな雰囲気になる
  • 葬儀にかかる費用は一般葬のほうが高額で、家族葬のほうが低額になる

一般葬の流れについて

一般葬では、ご逝去の翌日以降の晩にお通夜があり、お通夜の翌日の午前中に葬儀・告別式を営む二日間の形式が普通です。この2日間の流れを説明します。

お通夜

  1. お通夜の前に斎場や安置場所で納棺の儀
  2. 参列者の受付開始
  3. 僧侶到着
  4. お通夜の開式
  5. 読経・焼香・弔辞など
  6. 1時間程度でお通夜の閉式
  7. 通夜振る舞い
  8. 散会

葬儀・告別式

  1. 葬儀・告別式開式
  2. 読経・焼香・弔辞・弔電紹介など
  3. 1時間半程度で葬儀・告別式の閉式
  4. 出棺
  5. 火葬場に到着
  6. 火葬・収骨
  7. 繰り上げ初七日供養(葬儀参列者で会食)

そのほかの葬儀の種類による違いはこちらで解説しています。

一般葬のメリット

一般葬の主なメリットとして、次の2つが挙げられます。

  • 多くの方に参列してもらえる
  • お別れの場があるため、個別の弔問に対応しなくてよい

一般葬の大きなメリットは、故人に縁のある方が一堂に集まり、お別れをできることです。故人が多くの人に囲まれる賑やかな空間が好きな人だったなら、一般葬のような見送りは故人への格別の供養になるでしょう。また、たくさんの方が一度にお別れができる場があるので、葬儀後に個別に訪れる弔問客に対応する必要がなくなります

一般葬のデメリット

一般葬にはデメリットもあります。次の3つが主なデメリットです。

  • 大規模な葬儀になるので、ご家族の負担が大きくなる
  • 参列者の人数を把握しにくい
  • 葬儀の準備が大変

一般葬はほかの葬儀よりも大規模になりがちです。このため、金銭面でも体力・精神面でもご家族の負担は大きくなるでしょう。また、参列者の人数を把握しにくいのもデメリットです。会場の規模や香典返しの数、通夜振る舞いで注文する食事などを予想しにくいため、葬儀の準備も大変になります。

一般葬の注意点

一般葬では、参列者の人数を予想するのが難しい点に注意が必要です。参列者の人数を読み間違えると、席や食事が無駄になり余分な費用が増えてしまいます。反対に、参列者数を少なく見積もりすぎてしまうと、席が足りなくなったり受付に長蛇の列ができたりと、参列者にご迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。 余分な費用や当日の混乱を避けるために、なるべく事前に参列者の人数を把握するのがおすすめです。

一般葬か迷われたら

お葬式の送り方は多様になりましたが、これといった正解があるわけではありません。それぞれのメリットやデメリットを踏まえて悔いのないお別れができるかどうかが大切です。