訃報の連絡手段やタイミングについて
更新日: 2023/10/13
家族や親族など身内が亡くなった場合、故人と関係のあった方々に逝去の一報を伝えなければなりません。一体どのタイミングでどのようにして連絡をしていけばいいのか、いざという時に慌てずに対応するために、亡くなったことの知らせ方や伝えるべき内容、伝え方のマナーなどについて紹介しています。

訃報とは
訃報とは、亡くなったことの知らせや亡くなったことを故人の関係者に知らせること。訃報と同時にお葬式の案内が含まれていることもありますが、本来は訃報と葬儀の案内は異なるもの。訃報はあくまでも逝去したことを取り急ぎ知らせるという意味合いしかありません。
特に、危篤状態が続いている場合などは亡くなってから連絡をするのではなく、親族や近親者にはあらかじめ連絡をしておくと連絡を受けた側も心の準備ができるため、訃報が届いた際も落ち着いて対応することができると思います。
訃報の手段について
大切な人が亡くなったことを知らせる手段には、家族や親族、親しい友人や知人、仕事関係者など故人との関係性によってさまざまな伝達方法があります。一昔前であれば、電話やFAX、回覧板、対面などで故人や遺族の関係者、近隣に住んでいる人などに訃報を知らせていましたが、近年はメールやSNS、スマホのメッセージアプリなどで逝去の連絡を行うケースも増えてきています。
計報は限られた時間の中で迅速かつ確実に伝えなければならないため、今でもスピーディーに各方面に伝達できる電話が主流です。メールやFAXは相手が気づかなかったり、見落としてしまうリスクがありますが、電話であれば相手に繋がれば間違いなく知らせることができます。
訃報を連絡する際に落ち着いて対応するために、すぐに連絡する必要がある人とお通夜や葬儀の日程が決まってから連絡する人にリストアップしておくと安心です。
訃報の連絡タイミングについて
訃報を知らせるタイミングは、故人との関係性の他にも訃報を連絡する人との間柄によって大きく変わります。連絡するタイミングを間違えてしまうと、二度手間になってしまうことも。どのタイミングでどのような間柄の人に訃報を伝えるべきなのか参考にしてみてください。
危篤を告げられたときに連絡する人
危篤の状態になった時は、まずその場にいない家族や親族に連絡をしておきます。このタイミングで伝達する上で大事なのは、最期に会わせたい人であるかということ。家族でなくても会わせたい人が居れば連絡しておくようにしましょう。
亡くなったらすぐに連絡する人
臨終の場に立ち会えなかった家族にすぐ連絡をします。次に、親族関係に一報をいれておきます。このタイミングで伝える基準は、葬儀の前に駆けつけてほしい人やいち早く訃報を知らせたい人であるかということ。故人が生前親しくしていた友人や知人が居た場合は、優先して知らせるようにしましょう。また、葬儀社や菩提寺などの寺院にも連絡を入れておくようにしましょう。
葬儀の詳細が決定したら連絡する人
お葬式の日時やま連絡するのは、接点の少ない親族や故人の友人・知人、会社関係の方など上記に連絡した以外の人たち。このタイミングで重視することは、お葬式に参列してもらいたい人であるかということ。喪主をはじめ、遺族の関係者や勤務先、学校などにも知らせておきます。
訃報の伝える内容はどこまでか
訃報では長話は禁物。要点を簡潔にまとめて、正確な情報を確実に伝えなければなりません。亡くなったということと、葬儀前に駆けつけて欲しい人がいる場合は、遺体を安置している場所を伝えます。
- 故人の氏名
- 喪主の氏名と故人との関係
- 死亡した日時
- 死因や亡くなった経緯など(必要な場合のみ)
- 喪主の連絡先
- 身内だけで葬儀を行う場合はその旨も記載
主な必要事項
訃報を伝える時点で通夜や葬儀の日程が決定している場合や、参列を辞退してもらう場合は詳細を伝えます。
- 葬儀の日時や葬儀会場の場所や名称
- 葬儀の形式や宗派
- 香典・供花の対応など
訃報は誰に(どこまでの範囲に)知らせるか
基本的に家族や親族は葬儀形式に関係なく全ての葬儀に参列することが前提となりますが、葬儀スタイルによって参列する人が限定されてしまうものもあるため、訃報を知らせる範囲が異なります。
目安となる伝達範囲
- 家族・親族(3親等まで)
- 故人や遺族の勤務先、仕事の関係者
- 故人が所属している団体等
- 故人や遺族の友人や知人
- 町内会や近隣に住む人など
一般葬
- 家族・親族(3親等まで)
- 故人の勤務先や仕事の関係者
- 故人と親しい友人や知人
一日葬
- 家族や近親者
- 故人と親しい友人や知人
家族葬
訃報の書き方、文例について
出す相手や状況によって内容に違いがありますが、書面やメールで訃報を伝える場合の文例を紹介します。
親戚や知人など
書面
以前より闘病しておりました母〇〇が〇月〇日〇時に永眠いたしましたのでご報告申し上げます。生前は多大なご懇親を賜り誠にありがとうございました。近親者で通夜を済ませた後 告別式は〇月〇日〇時より〇〇で仏式にて執り行います。
記
1.日時
告別式 令和〇年〇月〇日
午前〇時から〇時
2.式場
(式場名称)
住所
電話
3.喪主
(故人との続柄)(名前)
外 親族一同
メール
(故人の名前)の(続柄)です。〇日に、病気のため療養中であった〇〇(続柄)が逝去致しました。葬儀の日程や場所などに関しては詳細が決まり次第追ってお知らせ致します。何かございましたら私までご連絡いただければ幸いです。
故人の会社関係など
メール
株式会社〇〇 〇〇部〇〇課〇〇様
(故人の名前)の(続柄)の〇〇と申します。
突然のお知らせ失礼いたします。
かねてより病気療養中であった〇〇(続柄)が本日永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでお知らせ申し上げます。
通夜・葬儀告別式は下記のとおり仏式にて執り行います。
通夜 〇月〇日〇時~
葬儀告別式 〇月〇日〇時~〇時
場所 〇〇斎場
〇〇市〇〇町〇〇番
〇〇線〇〇駅徒歩〇分
喪主 〇〇
故人の遺志により家族葬で取り行うこととなりました。そのため、ご弔問・御香典・御供物・御供花などのご厚志につきましては謹んで辞退申し上げます。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。