葬儀でお世話になった方へのお礼
更新日: 2023/10/13
お通夜や葬儀では、さまざまな方に手伝ってもらったりお世話になったりすることがあります。葬儀を終えてからの通夜振る舞いや精進落としでも、ご家族は多方面に気を配らなければならず、葬儀でお世話になった方にお礼を伝える機会がなかなかありません。
葬儀でお世話になった方には、葬儀後にお礼を伝えることをおすすめします。そこで、葬儀のお礼を伝える時期や方法についてご紹介します。
葬儀でお世話になった方は?
葬儀でお世話になった方とは、そもそもどういった方のことなのでしょうか?大きな規模で執り行われた葬儀・告別式では、次のような役目の方にお世話になっているはずです。
- 葬儀委員長
- 受付
- 会計
- 案内係
- 弔辞を依頼した方
ほかにも、お通夜や葬儀をご近所の方が手伝ってくれる地域では、手伝ってくれたご近所さんにもお礼を伝えたほうがよいでしょう。
お礼をする際は、葬儀でお世話になった方が書き出し、抜け漏れがないように気を付けましょう。
葬儀でお世話になった方にはいつまでにお礼をしたらよい?
葬儀でお世話になった方にお礼をする際は、葬儀の翌日か、遅くとも初七日法要までに行うとよいでしょう。お世話になったのがご近所の方や故人の職場の方であれば、「おかげさまで、滞りなく葬儀を執り行うことができました」と、直接伺って挨拶をするのが一般的です。遠方の方の場合には、初七日法要までに届くようにお礼を送りましょう。
葬儀後もご家族は葬儀関連の会計や役所の手続きなど、忙しい日が続きます。このため、葬儀の準備で香典返しを検討するときに、葬儀でお世話になる方へのお礼も考えておくとよいでしょう。
葬儀でお世話になった方にはどんなお礼をしたらよいか?
葬儀でお世話になった方には、直接挨拶に回るか、郵送などでお礼を送るかのいずれかで感謝の気持ちを伝えます。お礼の品の代表例は次の通りです。
- タオル
- 菓子折り
- カタログギフト
金額に決まりはありませんが、葬儀委員長や弔辞を依頼した方は1万~2万円、勤務先の方は5,000~1万円、ご近所の方は3,000~5,000円程度が相場になっています。また、郵送でお礼の品を送る際は、お礼状も付けましょう。
お礼状の注意点
葬儀でお世話になった方へのお礼状には、一般の手紙文とは異なる特別なマナーがあります。また、郵送でお礼の品を送る際は、お礼状も付けましょう。
お礼状を書く際は、事前にマナーを知って、間違えないようにしたいですね。句読点は使わない
葬儀のような弔事、結婚式や出産といった慶事で書く文章には、句読点を使わないのが通例です。もともと慶事の際に「幸せな出来事が途切れないように」という意味合いで、句読点を付けないのがマナーとされていました。
弔事は慶事と違って続かないほうがよいことではありますが、慶事のマナーから句読点を使わないのが一般的になっています。句読点を使ってもマナー違反というわけではありませんが、葬儀のお礼状を書く際は意識してみるとよいでしょう。
忌み言葉、重ね言葉を避ける
葬儀のお礼状では、忌み言葉や重ね言葉を使わないようにしましょう。忌み言葉とは、「死」「死ぬ」「苦しむ」といった、不吉なことや不幸を連想させる言葉です。どうしても死に触れる場合には、「亡くなる」や「逝去」といった言葉に置き換えます。
重ね言葉とは、「たびたび」「重ね重ね」「くれぐれも」「引き続き」といった言葉です。不幸が繰り返されることを連想するため、葬儀ではお礼状だけでなく、喪主挨拶や弔辞でも使わないのがマナーとなっています。
忌み言葉や重ね言葉に縁起の悪さを感じる方が多いため、せっかくのお礼状も受け取った方の気分を害するものになりかねません。お礼状を書く際は十分に気を付けましょう。