危篤状態の方にどんな言葉をかける?

危篤状態の本人や家族は、気持ちに余裕が無くて、言葉ひとつにも敏感になっています。そのため、声をかけるときは言葉を選ばないと、相手を傷つけてしまうかもしれません。今回は、危篤状態の本人や家族に声をかけるときに、気を付ける点や選ぶべきではない言葉についてご紹介します。
身内が危篤と言われると、混乱して何をしたらいいか分からなくなりますよね。危篤と言われたら、まず何をすればいいのかはこちらで詳しく解説しております。

危篤状態の方へかける言葉

【相手別】危篤と言われたらかける言葉

医師から「危篤」と言われたときに、どのような言葉をかけたら良いのか迷いますよね。周りからの声かけひとつで、気持ちが前向きになったり、安心できたりするものです。危篤の状態のときは、本人や家族は精神的な余裕が無いため、いつも以上に言葉選びを慎重にするべきです。ここでは、危篤状態の本人へかける言葉と、家族へかける言葉についてご紹介します。

危篤状態の本人にかける言葉

危篤状態の人は、意識レベルが低下していて、反応が乏しいかもしれません。しかし、反応が無くても、家族が近くで寄り添ってくれていると感じれば、安心したり最期まで希望を持てたりする可能性があります。 危篤であっても、ネガティブな表現は避けて、前向きな言葉をかけます。そして、今までの思い出や、感謝の思いを伝えて、悔いの残らないようにしましょう。
もし、胸が締め付けられて言葉が出ないときは、手を握ったり身体を擦ったりするだけでも十分です。

危篤状態の家族にかける言葉

身内が危篤状態のときは、危篤の連絡を受けた家族も混乱しています。精神的に不安定で現状を伝えるのも辛いため、安易に病状を聞くべきではありません。また、良かれと思って声をかけても、相手を傷つけてしまうときもあるので、言葉をたくさんかけるよりも寄り添う姿勢を見せましょう。
危篤の連絡を聞いてから慌てて病院に向かったせいで、家族が事故に巻き込まれるときもあります。そのため、落ち着いて病院に向かえるような言葉選びが必要です。

危篤状態の方にかけるべきではない言葉

危篤状態の方には、励ましや応援するような言葉は避けるべきです。なぜなら、「頑張って」は本人の負担になりますし、「助かるよ」などは予後が分からない危篤の方にとっては無責任な発言に聞こえるからです。
さらに、死を連想させるような声かけも適していません。まだご存命のうちから、お墓や葬儀についての話をするのも不謹慎です。もし、意識が無くて聞いていないように見えても、反応ができないだけで実は聞こえているかもしれませんよ。

危篤の連絡が来てから葬儀社に連絡する?

危篤の連絡が来ても、まだご存命のときから葬儀の手配を開始するのはやめましょう。
一般的には、亡くなられた後に、病院のスタッフから葬儀の手続きについて案内があります。病院側から言われてから葬儀社に連絡をすれば間に合うため、危篤状態のうちから葬儀社に手配の連絡をする必要はありません。特に、危篤状態の本人の前で葬儀やお墓についての話をすることは、絶対に避けるべきです。