葬儀ローンについて

葬儀ローンを表現する画像

葬儀ローンとは?

葬儀ローンとは、葬儀費用を分割払いできる仕組みです。一般的に葬儀の費用は葬儀後数日のうちに現金で支払うことが多いでしょう。しかし、手元にお金がない場合には、分割払いに応じてくれる葬儀社もあります。近々お金を準備できるが、現在は手元にないという場合には、葬儀ローンを検討するとよいでしょう。

葬儀ローンのメリット

葬儀ローンのメリットは、一時的に支出を抑えられることにあります。葬儀で急にまとまった金額が必要になったときに、一括払いはできなくても、分割にすると一時的な負担を軽減できるでしょう。 また、故人の供養のためにしっかりと葬儀を執り行えるのも、葬儀ローンのメリットです。

費用を抑えようとすると、故人やご家族が納得できない簡素な葬儀になる可能性もあります。葬儀ローンを利用すれば、希望するサービスを盛り込んだ葬儀にできる可能性は増えますが支払い能力を超えたローンは禁物です。

葬儀ローンのデメリット

葬儀ローンのデメリットは、あくまでも一時的な支出が抑えられるだけで、総額では金額の負担が変わらない点にあります。しかも、葬儀ローンは支払利息や分割手数料がかかるので、トータルでは一括で支払うよりも高くなってしまいます。また、利用する葬儀ローンの種類によっては、与信審査に時間がかかる可能性があります。このため、葬儀社の支払日に間に合わなくなることも考えられるでしょう。

葬儀ローンの種類

葬儀ローンには、申し込み先によっていくつかの種類があります。それぞれの葬儀ローンの特徴を説明します。

葬儀社提携の信販会社

葬儀社が提携している信販会社は、ほかと比較すると金利が若干高いものの、迅速に与信審査が行われるという特徴があります。審査基準も銀行と比べると緩いので、審査の通りやすさも魅力です。葬儀社と提携しているため、申し込みの手続きも簡単に行えます。

銀行

銀行では「葬儀ローン」と特別に設定したローンがありません。このため、葬儀ローンとして使う場合には、用途を限定しないフリーローンを組んで、葬儀代に充てるというのが一般的です。 銀行ではさまざまなローンがあり、返済日程を長期間に設定できます。ただし、借入金額によっては手続きに住民票や収入証明などと、必要な書類が多くなりがちだというデメリットもあります。

労働金庫や信用金庫

労働金庫や信用金庫でも、「葬儀ローン」といったローンはありません。このため、さまざまな目的に使えるフリーローンを葬儀代に充てることになります。 労働金庫や信用金庫の与信審査は厳しい傾向にありますが、金利は低いのが特徴です。銀行と同様、申し込みの際に多くの書類が必要になります。

葬儀ローンの注意点

葬儀代が足りないからといって、安易に葬儀ローンに頼ると、あとからトラブルになりかねません。葬儀ローンは最後の手段と思って、なるべくローンに頼らずに葬儀費用を準備したいですね。また、葬儀ローンを利用する際は、事前にしっかりと注意点を確認しておきましょう。

葬儀ローンを組む前に

葬儀ローンを組む前に、返済計画をしっかり立てましょう。分割手数料や金利を比較検討して、無理なく返済できる金融機関でローンを組むとよいでしょう。また、ほかに借り入れがある場合には、与信審査に通らないこともあります。とくに銀行や信用金庫などの金融機関の審査には時間がかかるので、通らなかったときの支払い方法も考えておきましょう