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身内が危篤なのに仕事を休めないかも…

身内が危篤状態と聞けばすぐに駆けつけたいものですが、そう簡単に仕事を休めない方もいらっしゃるでしょう。親や祖父母の危篤連絡を受けた際の、職場での対応方法をまとめました。

危篤で仕事を休むのはおかしくない

身内が危篤だと連絡を受けたとき、家族を最優先にして仕事を休むのは当然のことです。生死に関わることなので、人情・倫理的に仕事よりも優先して駆けつけることは非常識ではありません。年長者であれば、同じような経験をしている方もいるはずですので、心情を理解してくれる上司も多いでしょう。

急な休みを取りやすくするには

仕事を突然休むことに抵抗がある方もいるでしょう。次のことに気を付けて、会社や上司に状況を伝えれば、少しは休みを取りやすくなるはずです。

緊急性を会社にしっかり伝える

まずは自分から、身内が危篤状態であることをしっかり上司に伝えます。このときに「大切な方の一大事であること」や「最期に駆けつけたいこと」など気持ちをはっきりと伝えてみてください。あなたの大切な方への思いを、上司や同僚に出来る限り理解してもらいましょう。

マナーのある連絡をする

急に仕事を休む分、きっと他の方に仕事のフォローをしてもらわねばなりません。できる限り誠意を持って、周りがフォローしやすいように引き継ぎを行い、適宜連絡を取るのが望ましいです。各所にあらかじめ、お詫びやお礼を伝えておくことも忘れずに。お互いにわだかまりなく休みへ入るためのマナーです。

事前に急に休む可能性を伝えておく

身内の方が長期的な入院や闘病をしている場合には、闘病中の段階で上司へ報告しておきましょう。上司が事情を理解し急に休む可能性を把握していれば、対応してもらいやすくなるはずです。

危篤で仕事を休むときは忌引き休暇ではない

身内が亡くなったとき、一般的には会社の規定で忌引き休暇になります。忌引き休暇とは、従業員の家族が亡くなったとき、お通夜や葬儀へ参列するために取得できる休暇のこと。有給・無給や適用される日数は会社によって異なります。

つまり、身内の危篤で仕事を休む際は、忌引き休暇になりません。危篤で休むには、有給を使用するか、欠勤扱いとなります。

仕事を休めず、もしものことがあると…

危篤の連絡を受けたものの仕事を休めず、大切な方を看取れなくて後悔している方は実際にいらっしゃいます。数年経ったあとも、「あのとき上司に何と言っていたら休めたのだろう」と、心にずっとしこりが残っている話も聞きます。危篤の連絡を受けたら、上司や同僚に相談のうえ、仕事を休んで駆けつけるようにしたいですね。

後悔しないために出来ること

もし、闘病中のご両親や祖父母がいるなら、もしもの時に後悔せぬよう看取る覚悟と仕事を休む準備をしておきましょう。危篤状態から万が一ご逝去された場合、残された家族はさまざまな手続きや葬儀の準備などに奔走することになります。多忙な中で気持ちの整理がつかないままのお別れにならないよう、今から見送り方を検討しておくことをおすすめします。

「まだ早い…」と思われている方も、多くいらっしゃるでしょうが、今の時代に生前の相談はおかしなことではありません。もしもの時を迎える前に、今あるご不安を少しでも解決してください。