病院で亡くなったら服装はどうすればいいの?

病院で亡くなり病院から帰る際の、故人の服装についてや着替えについて解説します。

亡くなった後は病院の浴衣に着替える

病院で亡くなった後、ご遺体は看護師によってエンゼルケアと呼ばれる処置を施されます。

  • エンゼルケアとは:ご遺体の清浄や傷口の処置、着替えなどを行い、生前の姿に近づけること

病院によってはエンゼルケアとして、湯灌(ゆかん)や死化粧などを行うこともあります。処置の間、ご臨終に立ち会った家族は病室の外でしばらく待つことになります。

着替えの際は、通常、病院が用意した浴衣を身に着けます。施設の場合には、パジャマに着替えることも。

病院で着せてもらう浴衣は、男女問わず右前に着付けられます。「亡くなったら死装束を身に付ける」とイメージされる方も多いのですが、死装束は納棺の際に着るもので、病院では浴衣に着替えます。

お気に入りの服に着替えられることも

病院によっては、お気に入りの服や着物に着替えさせてくれることもあります。もし、「この服を着せたい」と希望があれば準備しましょう。対応は病院次第なのでお気を付けください。

お気に入りの服は、納棺の際に着せることも可能です。葬儀社の担当者に着替えの相談をしてみるとよいでしょう。

亡くなった後の着替えが終わったら?

処置や着替えが終わったら、ご遺体は病院の霊安室に一時安置されます。しかし、あくまで一時安置なので、ご自宅や安置施設に搬送しなければなりません。搬送先を決めて、搬送してくれる葬儀社を手配しましょう。

搬送と葬儀は同じ会社に

病院が紹介してくれる葬儀社に、搬送のみ依頼することも可能です。しかし搬送と別に葬儀のための会社を後々探すと、手間が増え、費用も余分にかかってしまう場合があります。葬儀社の基本プランに、病院からの搬送費が含まれていることが多いためです。病院で紹介された葬儀社をお断りしても、病院に対して失礼にはなりませんので、搬送の際には葬儀を任せる前提で慎重に葬儀社を探すのが望ましいです。

ご遺体搬送の流れや費用に関しては、こちらのページで詳しく解説しております。