メモリアル(思い出)コーナーを葬儀式場で飾るには
更新日: 2023/10/13
メモリアルコーナー(思い出コーナー)とは、葬儀や法要の時に故人を偲んで写真や愛用品などを展示するスペースのこと。新しいお見送りのカタチとして、定着してきています。 ここでは、設置を検討している方のために、メモリアルコーナーとはどういうものか紹介します。
![メモリアルコーナーに展示されたアルバム](../../wp/wp-content/uploads/25327134_s.jpg
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メモリアルコーナーのカタチ
メモリアルコーナーにおいて、決まったルールや規程はありません。参列者の方々に向けて故人の意外な一面や家族しか知らないことなど、より深く故人を思い出したり知ってもらうために行います。 ディスプレイを行う際には、故人を偲ぶきっかけとなる品物や愛用品などを飾ったりするのが定番。
メモリアルコーナーを設けることで家族にとっても、大切な故人との想い出を振り返りながら過ごす貴重な時間になります。自分たちの自由な発想で、故人を偲ぶためのお品を選んでほしいと思います。
思い出の品を展示
展示するものを決めるときは、故人を象徴するものや人柄などが出せるものを選ぶことがポイント。故人を感じられる品物があると、人それぞれ故人との想い出がよみがえり、故人を身近に感じやすくなるのでおすすめです。
写真の展示
本写真はメモリアルコーナーで欠かせないお品になります。 展示の仕方は、アルバムにしたりフォトフレームに入れて飾ったり、デジタルフォトフレームを使用するなど、色々な演出方法があります。 使用する写真は、人生における大事なシーンや趣味などを楽しんでいるもの等、さまざまなシチュエーションを選ぶと印象に残りやすいものとなるでしょう。
趣味の品を展示
故人に趣味などがあれば、故人が気に入っていたものや創作した作品などを飾るのも方法の一つ。 バイクや車などが好きだった方は、サングラスやヘルメットなどを並べたり、読書家だった方は愛読書などを展示するのもいいでしょう。 実際に使用していたものや故人のゆかりの品を飾ることで、より鮮明に生前の姿をイメージしやすくなります。
映像を流す
式場によっては生前の故人の映像を流すことも可能です。メモリアルムービーといって、複数の写真を組み合わせて好きな音楽と一緒にムービー形式で流したりします。 葬儀社によっては、映像の作成を請け負ってくれるところもあります。葬儀までに自分たちで用意することが難しい場合は、使用したい写真などをピックアップし、プロにお任せすることもできます。
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その他
お気に入りだった銘柄のお酒やよく食べていた好物など、故人が好きだった飲み物や食べ物などをテーブルセッティングのように置くこともあります。 また、近年は参加型のメモリアルコーナーを取り入れている家族もいます。例えば、寄せ書き用の台紙などを置き、参列者が故人に向けて最後のメッセージを綴り、故人の想いをみんなで共有し合うこともできます。
故人のために気持ちをこめて作ったメモリアルコーナーは、参列者や家族の記憶にも深く刻まれるものとなるでしょう。
てびきびとは、メモリアルコーナーにもこだわった人生を振り返るお葬式を提案しております。お気持ちが落ち着いた際に、どんなメモリアルコーナーがあるのか、過去の事例をご覧ください。
メモリアルコーナーの注意点
葬儀には故人とさまざまな関係性の方が参列するため、メモリアルコーナーを設置する際には、いくつか気を付けておきたいことがあります。 展示するときにトラブルなどが起きないように、しっかりとチェックしておきましょう。
費用が発生するかどうか
メモリアルコーナーの取り決めは、葬儀社によってさまざま。プラン内に含まれていることもあります。 自分たちで必要なものを全て用意したり、揃えることができる場合は、無料で行えることも。そのため、メモリアルコーナーを設置する場合は費用が発生するのか、依頼した場合にはどのくらいの料金がかかるのか確認しておきましょう。
取り扱いについて
メモリアルコーナーに置くお品は、自分たちで梱包や移動が可能で簡単に持ち運べることが大事。展示するスペースが決められているため、数が多かったり、大きすぎるものは持ち込めないこともあります。また、大事な遺品や複製ができない写真などを展示する場合は、照明が当たっても問題がないものかも確認しておくようにしましょう。
式場に展示可能か
葬儀を行う式場によって、色々な規則があります。そもそものルールで、葬儀に関わるもの以外は持ち込みを全て禁止している場所もあります。 展示しようとしているものが持ち込めるものなのか、事前にチェックしておくことも忘れないようにしましょう。
メモリアルコーナーに何を飾っていいか迷われたら
まずは葬儀社に相談に乗ってもらいましょう。どれくらいの物量でどれくらいの展示スペースがあるのかによって取捨選択ができるようになります。また、ただ置くだけではなく、どのように飾ると参列者の方々によく見てもらいやすいのか、高さや角度まで一緒に考えてくれます。
そして一番は、何をどう飾るかよりも、それを考えている段階で大切な人のその人らしさを思い出したり、考えている、ということが重要です。