危篤から葬儀準備までの流れ

危篤の連絡を受けてから葬儀準備までは、限られた時間のなかで、さまざまな手配をしなければなりません。具体的な内容をまとめました。

危篤状態での葬儀準備は非常識ではない

大切な方が危篤状態のとき、葬儀の準備を始めることに抵抗がある方も多いでしょう。しかし、ご逝去されたあとは、慌ただしくさまざまな手配や手続きを行わなければなりません。

危篤から持ち直した際には、取り越し苦労ということで済むので、こんなはずではなかったと後悔しないための準備をおすすめします。

葬儀準備のうち今できることは?

まず行うべきことは、万が一の場合の流れの把握です。それと同時に、葬儀の内容や依頼する葬儀社の目安をつけることも大切な準備といえます。

ご逝去後の流れの把握

万が一、ご逝去された後すぐに行うことは以下の4つです。

  • 死亡診断書の受け取り
  • 必要な人へ訃報の連絡をする
  • ご遺体の安置先を決める
  • 葬儀社を決める

その他、ご逝去後に行うことはこちらの記事でご紹介しています。あわせてご確認ください。

事前に葬儀社の目安をつける

病院でお亡くなりになった場合、ご遺体は病室から霊安室に移動されます。しかし、病院内に霊安室がなかったり、場所によっては霊安室の利用時間が限られているところもあるため、すぐにご遺体を別の安置施設に搬送しなければなりません。

このときに、葬儀社が事前に決まっていると、葬儀社が車で迎えに来て、ご自宅や提携している施設に搬送してくれます。

病院から紹介される葬儀社に依頼して搬送することも可能ですが、肝心の葬儀内容や葬儀予算が見合わない会社だった場合は後々困ります。

宗教者へ連絡する

菩提寺がある場合には、危篤の段階で一報を入れておきましょう。とくに、菩提寺が遠方の場合には、万が一、葬儀を営むことになったときにお勤めに来られるか確認する必要があります。

まとまった現金を手元に置いておく

危篤状態のときに考えたくないことですが、万が一のときは葬儀当日にまとまったお金が必要になります。葬儀関係でいえば、お通夜やお葬式のお支払い、僧侶へのお布施、通夜振る舞いや火葬料金など、総額にすると大きな金額になります。ご家族でご相談のうえ、現金を準備しておきましょう。