直葬（火葬式）で後悔しないためには？

昨今家族葬に次いで需要が増えている直葬（火葬式）ですが、中には直葬にして後悔した、という方もいらっしゃるようです。 直葬で後悔してしまったケースとはどういった状況なのでしょうか？事例をもとに説明していきます。

直葬（火葬式）とは？

そもそも直葬とは従来の通夜、告別式を執り行わずに火葬炉の前で集合して最期のお別れのみを行う形式です。 ここ数年で利用者も増え続けていますが、内容を理解せずに直葬にしたことで後悔してしまった、という経緯が少なからずあるようで、ここでは背景にあたる直葬のメリットやデメリットを考えていきましょう。

直葬（火葬式）のメリットとデメリット

直葬はシンプルに火葬のみを執り行う形式ゆえ、費用を抑えられる、時間を短縮できる、といったメリットがあります。一方デメリットとしては、親族や関係者、菩提寺の理解を得られない可能性がある、お別れの時間が短くゆっくりとお別れができない、という側面もあります。

直葬（火葬式）にして後悔してしまうケース

• 直葬を終えた後、菩提寺に報告したらお叱りを受け、納骨できない関係になってしまった。
• 火葬当日、火葬炉の前で最後に顔をみたいと思ったが、火葬場によってはお別れの時間が全くなかった。
• 火葬当日、火葬場内で他の家族の出入りも多く、時間も5分くらいと短かったので、ゆっくりとお別れできなかった。

直葬で後悔してしまうのは、上記のようなデメリットを理解せずに執り行うことで起きていると言えそうです。このような事態を招かないよう事前の確認をし、ご家族で認識をすり合わせをしておきましょう。

直葬（火葬式）で後悔しないための注意点

てびきびとでは、直葬で後悔することのないように、ご家族に下記3点の事前確認を推奨しています。

• 菩提寺がいる場合は事前に、菩提寺に火葬のみ執り行ったあと納骨できるか確認する。
• 対象者の意思だけでなく、送る側もお別れの時間が短いことを理解したうえで判断する。
• 火葬のみでもゆっくりお別れの時間をとりたい場合は火葬前にゆっくりお別れできる施設提供や提案が可能な葬儀社に相談する。

まず、菩提寺のお墓に対象者が納骨する場合、必ず菩提寺の意向が必要です。仮に菩提寺が遠方の場合でも葬儀場までお勤めに来られる場合や、火葬後に、菩提寺の本堂で骨葬を執り行う場合など菩提寺の意向によるところが大きいからです。菩提寺がある場合は必ず事前に確認しましょう。

また、故人が残される家族に費用の負担をかけたくなく、火葬のみでお願いしたい、という話もあるでしょう。ただ、故人の遺志を鵜呑みにするだけでなく、火葬場でのお別れができるのか、できないのか。できた場合、何分くらいは可能なのかをご家族が理解した上で判断しましょう。

てびきびとが提供した直葬（火葬式）事例

直葬を迷われていた方が後悔することなく喜ばれた例としていくつか事例を紹介します。

お別れの短さを解決

費用を抑えて火葬のみを検討されてましたが、お別れの時間が5分くらいで不安だった方。お別れの時間を多くとるため、火葬場に行くまでご安置されていた施設で30分くらい家族だけの時間を設け、十分なお別れをしていただいてから火葬場へ向かいました。

自宅に帰れなかった気持ちを緩和

自宅に帰ることはできなかったけれども、安置施設から火葬場までの間に自宅を経由し、自宅で愛犬と対面してから火葬場へ向かわれた方。自宅に帰ることはできなかったけれども愛犬に会わせてあげられてよかったと非常に喜んでいただけました。

家族だけの時間を過ごせなかったことを解決

火葬日まで自宅で安置されていたので、自宅で納棺からお別れのお花入れまで30分ほど過ごしてから火葬場へ向かわれた方。本当に家族だけでゆっくり過ごせたので火葬場に着いたときに自宅で十分なお別れができてよかったとお喜びいただけました。

火葬式で対面出来なかったことを解決

ご逝去の後、対面することができない状態だったため、火葬式を選ばれた方。火葬を終えてから後日お骨での葬儀をされました。無宗教の形式で思い出の映像をスクリーンに流し、参列者の方々に立食形式で故人を偲ぶ時間を設けました。

火葬式で後悔しないために

お葬式も多様化していく中で、選択肢が多く何を判断基準に選んでよいのかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。大切なことは火葬式がいいか、家族葬がいいか、といった式の形式に固執することではありません。どう送ってあげたのか、家族の中できちんと気持ちの整理がつけられている状態なのかに目を向けましょう。

もっと〇〇をしてあげたかった、〇〇することができなかった、とできなかったことに目を向けるのではなく、最後に〇〇してあげることができた、その人らしく送ることができた、と思えるかが大切です。

直葬（火葬式）についてはこちらでご確認ください。