家族葬どこまで呼ぶ?
更新日: 2023/03/27
家族葬は、声をかける人を限定して行なう、小規模な葬儀のこと。故人の家族は、どこまで呼ぶべきなのか迷うことでしょう。今回は、家族葬のときに声をかける目安、参列者の決め方や注意点、連絡しないときに気を付けるべきことをご紹介します。

家族葬にどこまで呼ぶかの目安は?
家族葬の規模は大まかに3つに分けられます。
まず、家族葬の中でも小規模なのは、故人の両親や子ども、兄弟など10名程度が参列する家族葬です。次に、甥姪、叔父叔母など近しい親族を呼んで10~30人程度が参列する葬儀があります。さらに規模が大きい家族葬は、家族や親戚に加えて仲良くしていた友人も呼んで、30人以上が参列する葬儀が挙げられます。
故人の友人の連絡先を探して、声をかけるのは大変かもしれません。特に、規模が大きくなるにつれて、連絡漏れが発生する頻度は増えます。もし可能であれば、葬儀のときは誰を呼んでほしいかを、生前から相談しておくといいでしょう。
家族葬についてもう少し詳しく知りたい、当日の流れについては、こちらで詳しく説明しているので参考にしてください。
家族葬の参列者を迷った時の決め方
基準があいまいな「親しい人」に声をかけるとき、どこまで声をかけるべきかを、どのように決めたらいいのでしょうか。
まずは、葬儀の規模を決めましょう。葬儀の規模は、10名程度のごく小規模のものから、30名以上の規模まで幅が広い特徴があります。そのため、何人くらい呼びたいか、をご家族の間で決めてしまうと良いでしょう。また、一般的には、葬儀は人数が増えていくにつれて葬儀費用が高額になっていくため、予算の都合によって決める場合もあるかもしれません。
亡くなる前に葬儀について相談できたり、エンディングノートが残っていたりする場合があるかもしれません。最も大事な点は、故人が最期に会いたいと思うかどうかです。もし、故人の意向が分かる場合は、意向を優先できるといいでしょう。
今後の関係性を考えながら決めて行くことも大切です。葬儀を終えた後も、残された家族と参列者との関係性は続いていきます。どこまで声をかけるかの線引きがあいまいである家族葬だからこそ、呼ばれた・呼ばれていないというトラブルが起きやすいです。声をかけるか迷ったときは、呼ぶ方が良いでしょう。
家族葬の参列者を決めるときに注意すること
葬儀を行なうときに、声をかける人を限定する、家族葬。参列する人・しない人に、「家族葬である」としっかりと伝えることが大切です。もし伝わっていなかった場合、参列できなかった人は呼ばれていないと感じて、今後の関係性にヒビが入ってしまうかもしれません。
また、他の親族から、なぜあの人を呼ばないのか、とクレームが入る可能性もあります。注意をして声かけを行い、残された家族と故人が今まで作り上げてきた関係性を壊さないように配慮をしましょう。
家族葬へお呼びしない方への連絡
家族葬にお呼びしない方へ連絡するときは、「家族葬を行なうこと」「参列辞退」である点を、しっかりと伝えるようにしましょう。葬儀の連絡と勘違いをして、呼んでいない人が家族葬に来てしまい、最期の時間をゆっくりと過ごせなかったケースもあります。
もし、連絡しないことにした場合は、なぜ連絡しなかったのかを説明できるように、明確な基準を持つようにしましょう。そうすれば、葬儀後にトラブルが起きるリスクを下げられます。