直葬(火葬式)のトラブル、失敗事例
更新日: 2023/10/13
直葬と聞いて、聞いたことはあるけれど実際喪主として執り行ったことがある、という方はそれほど多くないのではないでしょうか。直葬で失敗したくない、という方に向けて 実際あった直葬のトラブル事例をもとに、直葬について正しい知識を身につけましょう。
直葬(火葬式)とは
直葬とは、火葬式や荼毘、とも呼ばれ、通夜や告別式を執り行わず、火葬炉の前で親族が集まり最期のお別れのみ行う形式です。ただ、実際のイメージと違った、と思われたり、親族や菩提寺との関係を含めて検討に注意が必要な儀式形式でもあります。
直葬(火葬式)の失敗事例とは?
直葬を何度も経験している、という方はまだまだ多くありません。実際に直葬を選んだ際に失敗した、とあとから思うケースはどのような状況なのでしょうか。ここでは直葬を選んだことで起こった失敗事例をもとに失敗しないための知識や判断基準をお伝えします。
金銭面のトラブル
直葬を選ばれる方の選定理由の中には費用を抑えたい、というお考えの方が多くいらっしゃいます。ただ、葬儀社との打ち合わせで追加費用が想像以上に発生してしまった、というケースがトラブルになりやすいです。特に、必要最低限の費用からあらかじめ何が含まれていて何が含まれていないのか、という確認を怠ったり、葬儀社からの説明不足などがあげられます。
親族間のトラブル
直葬に参列したことがない親族の方にとってみると、火葬炉の前で5分ほどお別れすることが短く、気持ちに整理がつけられない、というご意見をいただくケースがあります。きちんとした説明や、なぜ直葬に至ったのか、故人の遺志など理由や経緯をきちんと伝えることでだいぶ心象も変わります。
また、親族でなくとも参列したかったができなかった、という方がいらっしゃると、後日自宅に弔問に来られたり、対応が大変になることも考えられるので注意が必要です。
菩提寺とのトラブル
元々檀家の場合、直葬を希望していてもできないケースがあります。菩提寺の意向として、火葬炉の前だけでなく二日間ないし一日での葬儀をしてからでないとお認めにならないケースも多々あります。檀家の場合、どうしても直葬にしたいのであれば、お骨になってから骨葬を執り行ったり、四十九日法要のタイミングで戒名授与するケースもあります。
中には離檀し、今後のお墓を探したりするケースもありますが、離檀するための費用も事前の確認が必要になるため要確認となります。
直葬(火葬式)で失敗しないために
直葬でのトラブルや失敗は、こんなはずではなかった、という事前の思い込みや情報が不十分なために起こりやすく、特に金銭面やお別れ時間の短さからトラブルになるケースが多いです。
対策として、まず檀家の場合は菩提寺に確認。そのうえでお別れの時間は短いという事実を知ること、そして費用の内訳、追加費用の項目確認。最後に参列者とも誤解のないよう情報共有をすることです。
火葬式についてはこちらでご確認ください。