お別れ会での挨拶は何を言えばいい?
更新日: 2023/10/13
お別れ会や偲ぶ会で代表挨拶を依頼されたとき、短い時間でスピーチの内容を考えなければなりません。
大切な方の葬儀だからこそ、何を話したらよいのかわからないということもあるでしょう。そこで、お別れ会や偲ぶ会での挨拶の基本マナーや例文をご紹介します。

お別れ会・偲ぶ会の代表者挨拶の基本
お別れ会・偲ぶ会での代表挨拶は、4~5分程度がちょうどいい長さです。
ゆっくり話すと1分間に250字ほどになるので、文章のボリュームとしては1,000~1,250字程度になります。挨拶文は事前に原稿にして、何度か読む練習をすることをおすすめします。
また、挨拶文には故人との関係性がわかる具体的なエピソードを含めると、ご遺族や参列者の印象に残るすてきなスピーチになります。
うまく挨拶文を書き出せない場合には、故人に宛てた手紙や呼びかけのような文章にするのもよいでしょう。故人との関係性がわかり、オリジナルのスピーチになるはずです。
お別れ会・偲ぶ会のスピーチ例文
お別れ会や偲ぶ会の挨拶は、故人との関係によって話すべき内容が変わってきます。
ご遺族の代表とご友人代表の2つの挨拶について、盛り込む事柄や例文をご紹介します。
遺族の代表挨拶・例文
ご遺族代表として挨拶する場合、スピーチに盛り込むとよい内容は次の通りです。
- お別れ会・偲ぶ会に列席いただいたお礼
- 故人が亡くなったときの様子
- 故人が生前お世話になったことへの感謝の言葉
- 現在の遺族の状況や心境
挨拶の例文もご紹介します。
本日は父・〇〇(故人)のためにご列席いただきまして、誠にありがとうございます。父は去る□月□日に自宅で亡くなりました。▲▲歳でした。かねてよりがんで闘病中でしたが、在宅看護をしていたため、家族全員に囲まれての最期でした。
父は仕事に趣味の草野球にと、いつも活発に動き回る人でした。生前より皆様には親しくしていただきましたことを、心より感謝申し上げます。残された家族も父がつないでくれたご縁を大切にしながら、生きていくつもりです。今後も変わらぬご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
ご友人の代表挨拶・例文
ご友人代表で挨拶する場合、スピーチに盛り込むとよい内容は次の通りです。
- お別れ会に招待していただいたことへのお礼
- 故人の趣味や仕事などの紹介
- 故人と自分との関係がわかる具体的なエピソード
- ご遺族への心遣い
挨拶の例文もご紹介します。
本日は〇〇(故人)さんのお別れ会にご招待いただきまして、誠にありがとうございます。
私は〇〇さんと同期入社の、□□(自分の名前)と申します。
〇〇さんと私が初めて会ったのは、会社の内定式でした。長身ですらっとした〇〇さんは同期のなかでも目立っていたのですが、話すと気さくでよく笑う人で、私たちはすぐに仲良くなりました。お互い転勤で違う支店に配属されても、出張で会えば必ず飲みに行く仲でした。家族ぐるみの付き合いをさせてもらって、一緒にバーベキューや釣りも行きました。
〇〇さんがこの世にいないなんて信じられず、来月会えそうな気がしてしまいます。〇〇くん、寂しいよ。でも、僕はこちらで〇〇くんのご家族を見守るつもりです。
このたびはお別れ会にお招きいただいてありがとうございました。以上で、私からの追悼の言葉とさせていただきます。
お別れ会・偲ぶ会で挨拶をする際の注意点
お別れ会・偲ぶ会などの挨拶では、使わないほうがよい言葉があります。普段よく使われる言葉でも、弔辞には不適切ということがあるので、スピーチの原稿を考えるときは注意しましょう。具体的には次のような言葉を避けます。
- 忌み言葉(死・沈む・生きる・苦しむなど)
- 重ね言葉(ますます・重ね重ね・くれぐれも・続いてなど)
- お悔みに似合わない言葉(喜び・楽しい・嬉しいなど)
うっかり使ってしまい、聞いていた人を不快にさせないように、挨拶文は事前に紙に書いてチェックしましょう。