娘しかいない場合、誰が喪主になる?

喪主というと配偶者や長男が務めるものというイメージが強いかもしれません。しかし、娘しかいない場合や長男が拒否した場合など、女性が喪主になるケースは多くあります。喪主を誰が務めるのかについては、葬儀の準備をするなかで悩むご家族も多くいるでしょう。そこで、女性が喪主を務めるケースや喪主を決める際に気になるポイントをご紹介します。

喪主娘しかいない

女性が喪主を務めるケースはどんな時?

日本では家長制度が根強く残っているため、葬儀の際は喪主を長男が務めるものというイメージがあります。このため、女性が喪主を務めるのに違和感を覚える方がいるかもしれません。しかし、実際には女性が喪主を務めるケースは多々あります。

子どもが娘しかいない場合

かつての日本ではきょうだいが多く、息子がいることが当たり前でした。しかし、少子化が進み、息子のいない世帯も増えています。子どもに娘しかいない場合は、そもそも長男がいないため、女性が喪主を務めることになります。故人の子が姉妹だったときは、長女が喪主を務めるのが一般的です。

家族の話し合いで決めた

家族の話し合いによって、女性が喪主になることがあります。海外に住んでいたり病気だったりと、何らかの理由で長男が喪主を務めるのは難しい場合、娘が選ばれることが多いようです。社交性や社会的地位から、家族が適任だと思い娘を喪主に選ぶこともあります。

遺言で指名された

故人が遺言やエンディングノートで自身の葬儀の喪主を指名することもあります。指名された人が女性だった場合、故人の遺志を尊重して喪主をお願いすることになるでしょう。
遺言やエンディングノートで喪主を指名している場合には、家族以外の誰かが喪主を務めることもあります。家族以外の方が指名されているときは、葬儀の準備をする前に指名された方に故人の遺志を伝えて、依頼する必要があります。

長男が拒否した

長男が喪主を務めることを拒否した場合、ほかのきょうだいや家族が喪主を担うことになります。病気など何らかの事情で葬儀への参列が難しい、または故人との折り合いが悪かったなど、長男が喪主を拒否する理由は家族によって異なるでしょう。
長男だから必ず喪主を努めなければならないという時代ではないので、拒否することも自由にできます。

よくある質問

率先して担ってくれる長男・長女がいない場合、葬儀の喪主を誰が務めるのかについて悩むご家族も多くいらっしゃいます。実際に葬儀を執り行った方からよく寄せられる質問と回答をご紹介します。

一人っ子の娘が嫁いでいる場合、喪主は長女?夫?

娘が一人っ子ですでに嫁いでいる場合、喪主は長女もしくは長女の夫が務めるのが一般的です。ご家族によって考え方はさまざまなので、どちらが正解ということはありません。息子同然に親しく付き合ってきた場合や、長女が喪主を務める自信がないという場合、長女の夫が喪主を務めることがあります。

長女の実家に婿入りした場合、義父や義母の葬儀は誰が喪主?

長女の実家に婿入りしている場合、娘婿が喪主を務めるのが一般的です。婿入りしているということは、実の子どもと同様と捉えられます。このため、血縁はなくても、長女の夫は義父・義母の葬儀では喪主を務めるものだと考えましょう。