家族葬に香典は必要?
更新日: 2023/08/24
人にはなかなか聞きづらい香典事情。特に家族葬では香典を辞退するケースが多いため、香典を渡す際には遺族に配慮した対応が必要です。
葬儀に参列する場合としない場合によって、香典の渡し方にもマナーがあります。
それぞれのシチュエーションで、失礼にならない振舞い方を知っておくと、より柔軟に対応しやすくなります。
ここでは、一般的な葬儀の香典との違いから香典相場や香典袋の書き方など、家族葬の香典で気を付けておきたい点について理解していきましょう。

家族葬に香典はもっていくべき?
身内だけの家族葬でも、一般的な葬儀と同じように香典を持参するのがマナーとなっています。
しかし、家族葬では香典辞退というスタイルをとる場合もあります。事前に香典を辞退する意向が案内されている場合は、故人と遺族の意向に従って無理に香典を渡すことは控えましょう。
香典の辞退に関して分からない場合は、どちらにも対応できるように準備だけはしておきます。葬儀に参列して、受け取りを辞退されたらその意向に従うようにしましょう。
家族葬の香典相場はいくら?
基本的に香典の金額の決め方は、他の葬儀の場合と同様に故人との関係性で決まります。
ただし、家族葬は故人との関係性が近い親族がメインの葬儀なので、一人当たりの香典相場はやや高め。香典相場は以下のようになります。
- 家族:5万円~10万円
- 親族などの身内: 1万円~5万円
- 近隣や職場関係:5千円~1万円
香典の金額は、故人や遺族との関係性、自分の年齢と社会的立場などを総合的に勘案して決めるようにしましょう。
家族葬の香典袋の書き方
家族葬の香典袋も通常の葬儀と変わりはありません。香典の表書きは、多くの宗教宗派で使用することができる「御霊前」としておくのが一般的です。
ただし、浄土真宗の場合は要注意。浄土真宗では逝去後にすぐ仏になるという教えがあるため、表書きは「御仏前」になります。
参列するまで宗派が分からない場合は、「御霊前」としておくと安心です。香典を持参する際には、必ず相手の宗派に適した表書きを選ぶようにしましょう。
家族葬に参列しない場合の香典の渡し方
基本的に家族葬に参列しない場合は、遺族の負担になってしまうため香典は控えるのがマナー。
しかし、故人との関係性によっては、どうしても香典を渡したいケースもあると思います。そういった場合は、遺族に確認を取って了承を得てから香典をお渡しするようにします。
香典辞退のお知らせがあり、葬儀にも参列しない場合は、故人や遺族の意向に従います。意向に反して渡すことはマナー違反となるので、無理に行動に起こそうとせずに、遺族の気持ちに配慮して対応するようにしましょう。
家族葬で香典の代わりになるもの
お香典以外にも供花や供物を送ったり、弔電を出すことで弔意を示すことができます。ただし、家族葬では供花や供物なども辞退しているケースが多いので、送る前には確認をしてから手配するようにしましょう。
他にも、葬儀後に弔問に訪れるという方法もあります。弔問辞退の案内がなければ、事前に遺族に確認をした上で行うようにします。その際は、お菓子やお線香、お花などのお供え物を持参してお伺いするのがマナーとなっています。
家族葬で香典を辞退したい場合の注意点や伝達のタイミングはこちらで詳しく解説しております。家族葬の香典辞退の際の文例についても紹介しておりますので、併せてご確認下さい。