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家族葬にも喪主の挨拶は必要?

身内だけで執り行う家族葬で喪主の挨拶をするのは、堅苦しく感じるという方も多いでしょう。しかし、家族葬といっても一般の葬儀と同じで、喪主の挨拶をするのが普通です。
そこで、家族葬での喪主挨拶のタイミングや挨拶のポイント、場面別の喪主挨拶の例文をご紹介します。

家族葬の喪主挨拶

家族葬でも喪主の挨拶は必要?

一口に家族葬といっても、参列者の範囲や規模には幅があります。たとえば、本当に身内だけが集まり5人程度で執り行う家族葬と、親族が集まって30人程度で行う家族葬では、葬儀の雰囲気が異なるはずです。
同居している身内だけの家族葬では、喪主の挨拶をしないケースもありますが、一般的には葬儀に喪主の挨拶はつきものです。
家族ばかりの会なので、緊張しすぎることはありませんが、喪主を務める方は必ず挨拶をするものだと思って準備をしておきましょう。

家族葬で、喪主が挨拶するタイミングはいつ?

家族葬で喪主が挨拶をするのは、次のようなタイミングです。

  • お通夜や告別式に僧侶がいらしたとき
  • 弔問客がいらしたとき
  • お通夜での喪主挨拶
  • 通夜振る舞いの前後での挨拶
  • 葬儀・告別式の最後出棺時の喪主挨拶
  • 精進落としの会食前後での挨拶

家族葬で挨拶を書くときのポイント

長くなりすぎないようにする

身内だけで執り行う家族葬で喪主の挨拶をするのは、堅苦しく感じるという方も多いでしょう。しかし、家族葬と言っても一般の葬儀と同じで、喪主が挨拶をするのが普通です。
そこで、家族葬でも喪主挨拶のタイミングやポイント、場面別の喪主挨拶の例文をご紹介します。

NGワードに気をつける

葬儀では使用を避けたい「忌み言葉」や「重ね言葉」があります。忌み言葉とは、死を連想させる言葉のこと。重ね言葉は、不幸が重なることをイメージさせる言葉です。具体的には、次のような表現を避けます。

  • 忌み言葉:死ぬ・悲しむ・終わる・消える・苦しむ
  • 重ね言葉:再び・たびたび・いろいろな・重ね重ね

これらの言葉は不吉だとされているので、家族葬であっても使わないで挨拶文を考えましょう。

場面に合わせた挨拶をする

喪主の挨拶は、話す場面によって弔問客に伝えなければならない内容があります。このため、喪主の挨拶を考えるときは、場面に合わせて数通りの文章を準備しなければなりません。
各場面で必要なポイントをおさえて、事前に挨拶文を考えておきましょう。

【場面別】家族葬の喪主挨拶の例文

お通夜の挨拶例文

お通夜での喪主の挨拶は、弔問への感謝と葬儀・告別式の案内、通夜振る舞いの案内を盛り込みます。例文は以下の通りです。

本日はお忙しいなか 亡き父〇〇のためにお運びいただきまして 誠にありがとうございました
残された我々家族も 互いに協力していこうと思っております
〇〇の生前と同様 変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます
なお 明日の葬儀・告別式は△時よりこちらで行います
何卒よろしくお願い申し上げます
この後 簡単ではありますが 食事の席をご用意しています
故人をしのびながらお召し上がりいただければ ありがたく存じます

告別式の挨拶例文

告別式では出棺の際に、喪主の挨拶をします。ごく近しい家族だけの葬儀で全員が火葬場に行く場合には、出棺時の喪主挨拶は省略されることもあります。数人でもご家族以外の方が参列している場合には、以下の通り挨拶をしましょう。

本日はお忙しいなか 亡き父〇〇の葬儀に参列いただきまして 誠にありがとうございます
生前に故人がちょうだいしたご厚誼につきましても 深く感謝申し上げます
今後も変わらぬご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
本日は 誠にありがとうございました

精進落とし前の挨拶例文

精進落としの前に喪主の挨拶をする際は、参列への感謝と無事に葬儀が終わったことの報告とお礼を伝えます。例文は以下の通りです。

本日はお忙しいなか 〇〇のためにお集まりいただきまして 誠にありがとうございました
おかげさまで 無事に葬儀を終えることができました
ささやかではありますが 精進落としの食事を用意しましたので お召し上がりください