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家族葬の場合の弔電はどうする

家族葬では、香典や供花などを辞退するケースが増えていますが、弔電の扱い方はどのようになっているのでしょうか。
家族葬は親族だけの小規模な葬儀なので、故人や遺族の意向によっては弔電を辞退している場合もあります。
ここでは、家族葬における弔電の適切な取扱い方やマナーについて解説。家族葬で遺族側が弔電を受け取った場合や、訃報の連絡を受けた側の弔電の対応など、立場別の弔電の扱い方についてもまとめています。

家族葬の弔電

弔電とは?

弔電とは、お悔やみの電報のこと。大切な方の急な訃報に際し、故人を偲び遺族へお悔やみの気持ちをお伝えするためのツールになります。
弔電は訃報を知ったものの、やむを得ず葬儀に参列できない場合に送ります。そのため、お通夜もしくは葬式や告別式のいずれかに参列する場合は弔電を用意する必要はありません。
ここ数年は、コロナ禍で参列に制限を設けている葬儀が多いため、哀悼の意を示すために弔電を利用するケースも増えています。

家族葬に弔電を送っても大丈夫?

弔電をお断りする案内がない限りは、家族葬であっても一般葬と同じように弔電を送っても問題はありません。
基本的に家族葬は身内だけの葬儀となるため、香典や供花・供物、弔電などを全て辞退する連絡があった場合は、遺族の意向を尊重して送付を控えるようにしましょう。
また、人づてに訃報を知った場合も弔電を控えるのがマナーです。遺族側の気持ちに配慮し、葬儀が終わるまではお悔やみも最低限に留めておくようにしましょう。

家族葬で弔電をおくるタイミングは?

弔電は、訃報を受けたらすぐに手配を行うようにします。家族葬においても一般的な葬儀と同じで、弔電を手配する場合はお通夜や葬式・告別式に間に合うように送ります。
弔電の送り先は、基本的には葬儀会場になります。届いた弔電は、葬儀や告別式の中で読み上げられるため、可能であればお通夜の前までに届くように手配しておくといいでしょう。
弔電が速く到着したからと言って、マナー違反になることはありません。手配する場合は、速やかに対応しましょう。

家族葬で弔電をお断りしたい場合はどうする?

家族葬では、故人や遺族の意向で弔電をお断りするケースもあります。お断りする際は、葬儀の参列や香典を辞退してもらう時と同様に、明確にお伝えすることが大事。
辞退するタイミングとしては、訃報の連絡や葬儀の案内時に事前にお伝えしておくのがマナーです。家族葬で執り行うことをお知らせするとともに、文面の最後に弔電を辞退することを明記しておくようにします。
お断りする際は、相手の弔意に失礼となることがないよう、丁寧な対応を心がけましょう。

弔電を受け取ったらするべきことは?

弔電を受け取った場合は、送り主に対してお礼状でお礼をするのが一般的です。お礼をするタイミングは、葬儀を終えてから1週間以内。弔電を受け取ったこと、葬儀が滞りなく終了したこともお伝えするため、早めに行うようにしましょう。
基本的に弔電は、お礼の品を用意する必要はありません。しかし、最近はプリザーブドフラワーやお線香などがセットになった電報もあり、そういった弔電を受け取った場合はお礼の品を用意しても構いません。

家族葬に弔電を送る場合の注意点

訃報を知り、参列することができないと分かった時点で弔電を手配をします。

  1. 弔電辞退の意向の有無
  2. 弔電を受け付けていない場合は、遺族の意向に従いましょう。

  3. 信仰していた宗教の確認
  4. 宗教ごとに適したお悔やみの言葉や使用してはいけない言葉があるので、故人の信仰していた宗教に即したものを手配する必要があります。

  5. 日時や送付先の確認
  6. 斎場に送る場合は、お通夜の前までに手配しておきます。早めにつきすぎても斎場に迷惑がかかってしまうので、葬儀の日時をよく確認してから手配しましょう。

弔電の文例を紹介

弔電の本文は自由ですが、 一般的な文例をいくつか紹介します。

仏式葬儀の場合

「〇〇様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみを申し上げます。ご家族様の深いお悲しみをお察し申し上げますとともに、謹んで〇〇様のご冥福をお祈りいたします」

仏教色がない場合

「〇〇様の突然の報に接しまして、ご家族様のお心をお慰めするすべもございません。ご生前に賜りましたご厚情に深く御礼申し上げますとともに、〇〇様の安らかな旅路を衷心よりお祈り申し上げます」