県外(遠方)からのご遺体搬送
更新日: 2023/10/13
県外など遠方からご遺体を搬送しなければならない場合、状況に応じて一般的な搬送とは異なる手続きが必要になります。そこで、県外など遠方からのご遺体の搬送が必要なケースや流れ、注意点などを解説します。

県外(遠方)からの遺体搬送
ご遺体の搬送は、入院していた病院から葬儀社、もしくは自宅など、近距離の移動になるのが一般的です。しかし、自宅から離れた場所でお亡くなりになったときは、遠方からの搬送が必要になります。具体的な例としては、旅先や赴任先でのご逝去が考えられます。移送する距離や交通手段によって、必要な手続きや費用は変わってきます。
県外(遠方)からの遺体搬送の流れ
県外からの遺体搬送の流れは、次のようになります。
- 死亡診断書や死体検案書を受け取り、エンゼルケアを施してもらう
- 県外や遠方への遺体搬送に対応している葬儀社や搬送業者に依頼する
- 長時間の搬送ができるように、葬儀社のスタッフがご遺体に処置をする
- ご遺体を搬送する
- 自宅や葬儀社の安置施設など、安置先に到着する
県外といってもそれほど距離が遠くなければ、車での搬送が一般的です。遠方であったり諸島部からの搬送だったりするときは、飛行機や船舶を利用することもあります。
県外(遠方)からの遺体搬送の費用
遺体搬送の費用は、距離や交通手段によって大きく異なります。また、搬送にかかる時間が長くなればなるほど、ご遺体が傷まないようにたくさんのドライアイスを使わなければなりません。交通費やご遺体への処置を含めた金額が、搬送に必要な費用になります。
車での搬送の際は、距離によって費用が異なります。(目安)
- 300km(東京から静岡・山梨など):約11~13万円
- 500km(東京から岩手・大阪など):約15~17万円
- 700km(東京から青森・広島など):約28~32万円
飛行機を利用する場合には約20~30万円、船舶を利用場合には約15~25万円かかります。どちらも空港や港から安置先への車での搬送は、距離に応じて別料金が必要です。
県外(遠方)からの遺体搬送の注意点
県外など遠方からご遺体を搬送する際は、一般的なケースよりも費用が高くなりがちです。出費を抑えるために確認したいポイントをご紹介します。
お迎え先の近場で搬送依頼した方が費用を抑えられる
ご遺体の搬送は、一般的には葬儀を執り行う葬儀社に依頼すると、基本料金に搬送料金も含まれているので、費用を抑えられます。しかし、遠方からの搬送の際は往復分の交通費がかかるため、お迎え先から近い業者に依頼したほうが安くなる可能性があります。遠方からご遺体を搬送する際は、搬送にかかる費用を確認して、比較検討しましょう。
搬送料金の見積もり、追加費用を確認
ご遺体の搬送を依頼する際は、見積もりを事前にとって内訳までしっかり確認しましょう。高速料金やドライアイス代は、業者によって見積もりに含まれておらず、精算の段階で追加されることもあります。実際に必要な費用をすべて含めて見積もりを出してもらい、追加でかかる費用がないことを確認するとよいでしょう。
家族は同じ車で移動できるのか確認
身内が遠方でご逝去された場合、臨終に立ち会ったご家族も、自宅近くに戻る必要があります。家族がご遺体の搬送車に同乗できれば、その分交通費や時間の節約になります。このため、搬送車に家族が同乗できるかどうかは、ご遺体の搬送を依頼するときに確認するとよいでしょう。ご遺体を自宅に安置する場合には、ご家族が先に到着してご遺体安置の準備をする必要があります。