永代供養墓の費用
更新日: 2023/10/13
永代供養も従来のお墓のように、さまざまな費用が発生します。供養のタイプや内容に応じて料金がかかるため、費用の内訳をよく把握しておくことが大切です。 また、種類別の永代供養墓の費用相場についても紹介しているので、参考にしてみてください。
永代供養墓の費用内訳
永代供養墓には最低限必要となる費用として、永代供養料・納骨料・刻印料の3つがあります。それぞれ個別で請求されたり、「永代供養費用一式」などの表記でセット料金に含まれている場合があります。
基本的にこれらの費用を支払ってしまえば、後から特別な依頼などをしない限り追加で費用が発生することはありません。
永代供養料
永代供養料とは、寺院や霊園が永代に渡って遺骨の管理や故人を供養するための費用になります。ほとんどの場合、永代供養料に管理料や使用料が含まれています。
永代供養料の詳細としては、遺骨を納めるための墓所使用料が2割、お墓の維持管理費が6割、毎年の法要料が2割程度となっています。施設の設備環境や使用する区画面積によって、金額がアップしていきます。
納骨料
納骨料とは、僧侶が納骨の時に読経を行う際にかかる費用のこと。納骨法要の際に渡すお布施の目安は、3~5万円程度となっています。他に法要を行う際は、その都度お布施が必要になります。 寺院や霊園によっては、永代供養料の中にお布施代等が含まれているケースもあるので、費用の内訳について確認しておくと安心です。
刻印料
刻印料とは、石碑や墓誌などに故人の戒名などを彫刻するための費用です。刻字自体の料金相場としては、大体3~5万円程度。お墓の横に建てる個別の墓誌を用意する場合は、さらに費用がかかります。
印字に際して戒名を付けてもらう場合は、別途僧侶へのお布施が必要になります。刻印料には含まれないので、注意しましょう。
永代供養墓の費用相場
永代供養墓は、埋葬するお墓の種類やタイプによって費用はさまざま。遺骨を預ける寺院や霊園ごとに価格帯が異なります。 また、施設の設備環境や立地、サービス内容、地域によっても金額が大きく変わります。
そこで、永代供養墓のタイプ別に費用相場を調べてみました。施設を選ぶ際に、目安となる金額を頭に入れておくことをおすすめします。
合葬墓の場合
遺骨を個々に区別することなく、他の人の遺骨と一緒に合祀専用の納骨スペースに入れて埋葬するお墓です。納骨スペースの上には、墓石の代わりに供養のための記念碑などが建てられています。 個別に納骨しないため、永代供養のお墓の中で最も費用が安いタイプのお墓になります。
集合墓の場合
一定の期間を設け、遺骨を納骨スペースで個別に管理するお墓です。納骨スペースの上には合葬墓のように、礼拝のシンボルとなる共有のモニュメントを建てます。 施設によって違いはありますが、決められた回忌を過ぎると合祀に切り替わり、共同納骨室などに移されます。
個別墓の場合
通常のお墓と同じように専用の区画に墓石を建てて納骨し、一定期間は個別のお墓で供養するお墓です。期間が過ぎると、墓石を撤去して合祀されます。 墓石や墓誌を建てる際には別料金が発生するため、永代供養簿の中で最も金額が高く、丁寧な供養方法になります。
追加費用は発生する?
基本的に永代供養料には、お墓の永代使用や永代供養、管理料が含まれています。そのため、寺院や霊園に特別な依頼などをしなければ、初期費用以外に追加費用が発生することはありません。
追加費用の一例
お布施
僧侶に渡す謝礼のことで、法要の際にお経を読んでもらったり、戒名を授けてもらった時などにお渡しするお金です。
墓石代
個別墓で埋葬する場合は、一般のお墓と同様に別途必要になる費用です。墓石の種類によって金額が変わるため、こだわりがある場合は追加費用も高額になります。
墓じまいが別途必要な場合は?
今あるお墓を更地にしてから遺骨を永代供養墓に移す場合は、墓じまいにかかる費用が追加で必要になります。 そのため、墓じまいをすると「墓石の撤去費用」と「永代供養にかける費用」がそれぞれ発生することになります。
例えば、墓地面積が2㎡の場合だと、墓じまいの費用は大体20〜40万円が相場。ただし、施設があるエリアや墓地面積、遺骨の数によっても金額が大きく変わるので、墓じまいを行う際には撤去費用を確認しておくようにしましょう。