海洋散骨のトラブル事例

故人との最期のお別れでトラブルは避けたいところです。海洋散骨は後から遺骨を取り戻すことができない供養方法なので、失敗しないためには事前の準備がとても大切です。 思わぬトラブルに巻き込まれないために、起きやすいトラブルをチェックしておきましょう。

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海洋散骨のトラブル事例

海洋散骨でよくあるトラブルの多くは、主に家族間で起きるものと散骨業者によるものの2つに分類されます。 そこで、それぞれのケースにおいて具体的な事例をまとめました。トラブルの回避方法を確認し、満足のいく散骨が行えるようにしましょう。

家族間でのトラブル事例

遺族や親族から反対される

昔から続いている供養の慣習やしきたりなどが強い場合は、遺族や親族から海洋散骨に対して理解が得られない場合があります。また、遺族にに内緒で決断するのもNG。トラブルの原因になるので止めましょう。

全部散骨してしまう

手元に少し残して供養したかった遺族などがいたりすると、問題視されることがあります。散骨する際には、一部残すのか全て散骨するのか遺族や親族に確認をするようにしましょう。

散骨時に勝手に粉骨を持ち帰る

散骨時に同行した親族が、喪主や遺族の許可を得ずに散骨する粉骨の一部を持ち帰ってしまい、トラブルになることも。故人や遺族の遺志と異なる行為は控えるようにしましょう

業者間でのトラブル事例

天候不順による予定日変更

海洋散骨は船で沖合に出て執り行われるため、海が荒れていたり、強風だったりすると出航することができません。セレモニー当日の気象によっては変更になることを念頭において、計画を立てるようにしましょう。

思わぬ追加料金の請求

基本料金内に含まれていたと思っていた内容が、実はオプション料金だった…ということもよくあるトラブル事例。当日になって追加料金が必要になってしまうことがないように、契約時に費用の内訳を確認しておきましょう。

生前に予約していた業者が倒産

故人が生前に散骨を依頼していた業者が、いざ海洋散骨を実施しようと連絡したら倒産していたということもあります。金銭面でのトラブルにならないためにも、きちんとした業者に依頼するようにしましょう。

海洋散骨でトラブルにならないために

海洋散骨を滞りなく行うために、まず行っておきたいのが家族や親戚とよく話し合うということ。大切な人のセレモニーをより良い形で迎えるために、しっかりと散骨についての意見や意向を確認し合うことが重要です。

また、菩提寺がある場合は今後の家族がお世話にならずに離檀をするのか、一部だけを散骨にするのか事前に報告をしておきましょう。全てお墓に納骨するか、全て散骨するのか、といった極論ではなく、分骨というカタチをとってそれぞれの意見や希望を反映することも可能です。