永代供養墓で後悔してしまう場合とは?
更新日: 2023/10/13
永代供養墓は、近年需要が増えている供養方法です。永代供養の魅力は、寺院や霊園がずっと永代にわたって供養してくれるため、子孫がお墓の管理や維持をしなくて済むことです。しかし、永代供養をしたものの、その選択を後悔している人も一定数います。そこで、あまり知られていない永代供養墓の特徴をご説明いたします。
永代供養で後悔してしまう場合はどんなケースか?
永代供養で後悔するケースを考えると、大きく分けて3つの要因があります。後悔しないように、永代供養の特徴をしっかり理解したうえで申し込みをしましょう。
ご遺骨の管理
永代供養墓は「永代」と付いているものの、納骨された状態で永久に供養をしてもらえるわけではありません。寺院や霊園によって期間は異なりますが、一定期間が過ぎると合祀されるのが一般的です。区画に安置された場合でも、17回忌、もしくは33回忌を過ぎるとほかの方のご遺骨と一緒に供養されます。 また、合祀をしてしまうと、個別に遺骨を取り出すことはできません。このため、あとから改葬することも不可能になります。
墓標がない
合祀タイプの永代供養墓の場合、お墓の下にある共同スペースを区切らずにご遺骨を安置します。広いスペースの中にほかの人のご遺骨も一緒に入ることになり、個人や家族だけの空間にはなっていません。従来の先祖代々のお墓のように、手を合わせる墓標がないため、寂しさを覚える方も多いようです。
管理費含めたトータル費用
永代供養は、一般のお墓を購入するよりも費用を抑えられるというイメージがあります。しかし、永代供養墓にはさまざまなタイプがあり、個別のお墓・納骨堂を選んだときには、区画の購入費用と永代供養の利用料の両方が必要になるケースもあるのです。寺院や霊園によって費用は異なるので、検討するときにしっかり確認しましょう。
永代供養で後悔しないためにできることは?
永代供養で後悔しないようにするためには、安置期間やトータルでかかる費用などをしっかり確認することが大切です。すでにお墓を持っている場合には、墓じまいにもお金がかかります。永代供養の仕方は場所によって異なるので、候補となる寺院・霊園を比較検討しましょう。
また、少しでも改葬の可能性がある場合には、永代供養はおすすめできません。ほかの供養方法を検討してみましょう。