終活で葬儀に関して考える
更新日: 2023/10/27
終活を行う中で、葬儀に関して考えておくと、金銭面などの不安を軽減することができる、などのメリットがあります。
この記事では、終活で葬儀においてやっておくべき7選を紹介しています。事前に葬儀について、準備していきましょう。

終活で葬儀の準備をするメリット
家族の負担を軽減できる
身内が亡くなると、家族は限られた時間の中で葬儀社を決めたり葬儀内容を検討したりと、さまざまな対応に追われます。
事前に葬儀のプランや規模について決めておくことで、ご家族の心身の負担を軽減しましょう。
葬儀に関する疑問を解消できる
終活で葬儀の準備を進めていく中で、事前に葬儀社を決めておけば、葬儀後の法要や供養方法などについても相談できるため、葬儀に関する不安が少なくなります。
葬儀についてやるべき7選
喪主を決める
法的な決まりはありませんが、多くの場合は故人と関係が深い人が喪主を務めます。最も多いのは故人の配偶者、次に故人の長男や長女です。
喪主を決めたら、きちんと当人に伝え承諾を得るようにしましょう。
参列者名簿を作成する
葬儀にかかる費用は参列者の人数によって大きく異なるため、生前に参列者名簿を作っておくと、葬儀の規模や予算をある程度把握することができます。
また、亡くなった後に残されたご家族が、参列者へ連絡しやすくなる、という利点もあります。参列者名簿を作ったら、分かりやすいところへ保管するか家族に渡しておきましょう。
自分の交友関係を改めて振り返ることができる点もメリットの一つです。久しぶりに連絡を取ってみた友人に、孫が生まれたなどの素敵なニュースを聞けるかもしれません。
宗教・宗派を決める
先祖代々、葬儀や法要などを依頼している菩提寺があり、その宗派で葬儀を執り行うことを希望するのであれば、菩提寺に事前に相談しておくと安心です。
菩提寺がありながら無宗教葬を希望している人は、檀家を抜けたり、自分が入るお墓を先祖代々のものとは別につくったりする必要があります。その際も、まずは菩提寺に相談してみることをおすすめします。
菩提寺がなく、無宗教葬を希望する人は、葬儀を自由に演出できます。どんな葬儀にしたいか考えておきましょう。無宗教葬については、こちらの記事をご覧ください。
葬儀の形式を決める
参列者を招いてお通夜や葬儀を執り行う「一般葬」だけでなく、他にも「家族葬」や「一日葬」、「生前葬」など、さまざまな形式があります。
詳しくは以下の記事を参照してください。
費用を用意しておく
参列者名簿をざっくり仕上げ、宗教・宗派が決まったら、葬儀社に事前相談の予約をしましょう。見積もりは、複数の葬儀社から取り寄せるのがおすすめです。
個人差はありますが、お葬式にかかる費用に、精進落としなどの葬儀関連の飲食代や香典返しなどの返礼品にかかる費用などをあわせると、200万円程度は必要であるとされています。
遺影写真を検討する
遺影の候補となる写真を自分で選んでおくと、家族の遺影選びにかかる手間を減らすことができます。
とっておきの一枚を指定しておくのではなく、お気に入りの写真を何枚か選んでおくと、残された家族が一番あなたらしいと感じる写真を遺影にすることができるでしょう。
棺に入れてほしいものを検討する
最近では、白装束ではなくお気に入りの着物や洋服で旅立つ人が増えています。実際に着せるのが困難な服であっても、棺に移動してから体の上にかけるなど工夫ができますので、服をはじめ、棺に入れてほしいものを事前に考えておきましょう。
ただし、棺に入れるものは燃えるものでなければなりません。貴金属やプラスチックでできたものは控える必要があります。どうしても一緒に入れてほしいのであれば、カメラに収めて、写真を棺に入れてもらいましょう。
参考までに、「棺に入れられるもの・入れられないもの」の具体例を示しておきます。
- 棺に入れられるもの
・お気に入りの着物や洋服
・手紙
・お菓子(缶、瓶、プラスチックのパッケージからは取り出す)
・花
- 棺に入れられないもの
・眼鏡
・腕時計
・指輪
・入れ歯
・革製やビニール製などの燃えにくいもの
・お金、お札
・スイカやメロンなど水分の多い果物
・分厚い本やアルバム
最後に
終活をする上で葬儀について考えておくことで、ご自身が思い描いた葬儀を執り行ってもらうことができます。
最期まであなたらしい人生を歩むために、ご自身の葬儀についてしっかり考えておきましょう。