終活でお墓を事前に準備しよう
更新日: 2023/10/27
終活でお墓を準備する際には、いくつかポイントがあります。加えて、選び方も一緒にみていきましょう。
終活でお墓を準備するメリット
自分の好きなお墓を建てられる
自分の好きな場所、石材の種類、お墓のデザインを選ぶことができます。
どんな色やデザインが良いのか、などお墓について希望することを事前にまとめておきましょう。
相続税が課せられない
相続開始後、お墓を建てるための費用として相続したものは相続税の課税対象となりますが、生前にお金を払って準備しておけば、墓地の権利や墓石は、非課税対象なので、その分に相続税はかかりません。
終活でお墓を準備する際のポイント
先祖のお墓の改葬を検討する
自分のお墓を建てるタイミングで、先祖代々のお墓も一緒に引っ越すことを考える方もいるでしょう。
遺族がお参りや管理に来やすい便利な場所にお墓を建てる予定なら、ご先祖のお墓の改葬を検討してもよいかもしません。
埋葬方法を考える
先祖代々のお墓や自分で建てた墓に入るのが一般的ですが、現在は「樹木葬」や「海洋葬」、「合祀墓」など、さまざまな埋葬方法があります。
埋葬方法に関しても、事前に自分の希望を伝えておきましょう。
終活におけるお墓の選び方
デザインで選ぶ
お墓のデザインには、大きく分けて「和型墓石」「洋型墓石」「デザイン墓石」の3種類があります。
和型墓石
和型墓石とは、家名を彫る竿石が真ん中に据えられており、安定感のあるデザインのことです。日本で最も普及しているデザインです。
洋型墓石
洋型墓石とは、高さが低い代わりに横に長い形状のお墓です。アメリカやヨーロッパを中心に広く採用されており、ガーデニング霊園や西洋風霊園などでよく見られるデザインです。
和型墓石よりも使用する石材の量が少ないため、費用を抑えることができます。また、横に長くて重心が低いため、地震が起こっても倒れたり破損したりする心配がないのも魅力の一つです。
デザイン墓石
デザイン墓石とは、個人で自由に形状を考えられる墓石のことです。自由にデザインを考えられるほか、彫刻に色をつけたり絵を彫ったりすることもできます。
自分らしい墓石にしたいという方におすすめです。
費用で選ぶ
お墓の値段は墓地の立地や広さ、墓石の大きさ、石材量や種類、デザインなどによって大きく異なります。
なるべく複数の業者から見積もりを取り、予算を超えないように工夫しましょう。
家族がアクセスしやすい場所を選ぶ
お墓の管理や供養をする家族や親族のことを考えて、アクセスが便利な場所を選びましょう。
家族や親族が住んでいるところから離れていたり、交通機関が充実していなかったりする場所にお墓を建てると、残された家族の負担になってしまうかも。
家族形態で選ぶ
お墓を選ぶ場合、ご自身の家族形態についても考えておきましょう。
例えば、一般墓はお墓の跡継ぎが必要であり、跡継ぎとなった人にお墓の管理をしてもらう必要があります。
そのため、お墓を管理する人がいない場合は、寺院や霊園が管理してくれる「永代供養墓」や、他の人の遺骨と一緒に埋葬する「集合墓」などを選ぶのがおすすめです。
サービス・施設内容で選ぶ
お墓の管理体制が充実しているところを選ぶのも重要です。
寺院や霊園、トイレの清掃が行き届いているか、電気や水道といった設備が整っているか、送迎バスの運行がきちんと行われているかなどを確認してきましょう。
終活でお墓を準備する際の注意点
お墓の継承者を決める必要がある
跡継ぎが必要なお墓を建てる場合は、お墓の継承者を早めに決めておきましょう。
勝手に継承者を決めてしまうと、トラブルになる恐れがあるため、家族や身近な人へはあらかじめきちんと相談しておくことをおすすめします。
墓地管理料を支払わなくてはいけない
事前にお墓を準備する場合、墓地の管理料を支払う必要があります。墓地管理料はお墓に入ったタイミングではなく、墓地を入手した時点から支払わなくてはなりません。
墓地を入手するタイミングについてはしっかり考えましょう。
希望の場所にお墓を建てられないこともある
宗教や宗派によって、お墓や納骨方法が制限されることがあります。特に寺院墓地の場合、特定の宗派でないと納骨できないところが多いです。
希望が通らない場合もある、ということは覚えておきましょう。
最後に
今回は、終活でお墓を準備するときのポイントや、選び方をご紹介しました。
終活を進める中で、お墓についても決めておくことは、ご自身にとってもご家族にとってもメリットばかりです。
今のうちからどのようなお墓を希望するのかを考え、お墓についてのリサーチを進めていきましょう。