生前整理とは

「生前整理」とは、生きているうちに自分の資産や持ち物を整理することです。
今のうちから計画的にはじめていきましょう。

生前整理

生前整理をはじめる時期

①今すぐ

「いつか始めよう」と考えているうちに、タイミングを逃してしまう可能性もあります。
生前整理には時間と労力が必要となることを考えると、早いうちからはじめておくことをおすすめします。

②結婚した時

万が一の事故や病気に備えて、配偶者や子どものために整理しておくと良いかもしれません。
PCやSNSアカウントのIDとパスワードの整理やデジタルサービスやサブスクリプション契約内容の共有からはじめてみましょう。

③子供が実家を出たとき

子供が実家を出た後に相続が発生した場合、相続人である子供は、実家にある全ての家財道具全てを遺品整理する必要があります。子どもの負担を減らすためにも元気なうちに進めておきましょう。
あわせて家にある子ども用品の整理や、夫婦2人だけの生活で必要な物の精査、不用品の処分も行っておくと良いかもしれません。

④定年退職後

定年後はこれまでとは違い、仕事のスケジュールに追われることなく、自分のペースで生前整理ができます。
不動産関連書類の整理などに加えて、老後のやりたいことリストやエンディングノートの作成も進めましょう。

生前整理の進め方

①「もの」の整理

「もの」を整理する際の具体的な分類方法を示しておきます。

ア)現在使っているもの
イ)手元に置いておきたいもの
ウ)すぐには決められないもの
エ)誰かに残したいもの・価値があるもの⇒誰かに譲る
オ)使っていないもの ⇒ すぐに処分

ア)・イ)・ウ)については、「原則として死後は処分」とし、誰に譲りたいのかも伝えておきましょう。
エ)に分類したものは、箱などに入れて保管しておきましょう。ただし、期限をもうけてその期間を超えたらもう一度考え直す、など自分の中でルールを決めておくと良いかもしれません。
オ)のものは、順次処分していきましょう。

②「デジタル遺品」の整理

デジタル遺品の整理は、デジタル化が進んでいる現代において、欠かせません。必ずやっておきましょう。

③施設への入居に伴う生前整理

施設にはあまり多くは持っていけないため、ものは最小限に減らさざるを得ません。
そうは言っても、長年の暮らしでなじんできたものを、すべて処分するのは寂しいもの。「好きなものに囲まれて暮らしたい」という気持ちを尊重することも大切です。
トランクルームやレンタル倉庫などに保管しておくという選択肢も考えてみてくださいね。

最後に

「生前整理」と聞くと、自分にはまだ早い、と思う方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。万が一の時に備えて準備しておくことで、心に余裕も生まれます。
いずれ、やらなければならない身の回りの整理。生前整理、今のうちからはじめてみませんか?