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故人のスマホロック解除方法

小学生から高齢者まで、多くの人が持つようになったスマホ。スマホはロックがかかるのが一般的で、持ち主本人でなければ解除できない仕様になっています。このため、もしスマホの持ち主が亡くなったら、解除するのは大変です。もしものときに備えて、故人のスマホのロックを解除する方法をご紹介します。

スマホのパスワードが分からない

故人のスマホロックを解除するために必要なもの

スマホのロックにはいくつかのパターンがあり、それぞれ解除に必要な情報が異なります。主なロックの種類は以下の3つです。

  • 生体認証(指紋や顔で認証)
  • パターン認証(ロック画面上の点をつなぎ合わせることで解除)
  • パスワード入力(暗証番号で解除)

故人が生体認証を使っていた場合でも、パスワードを設定しているので、パスワードを入力すれば解除できるはずです。手帳やエンディングノートなどにパスワードをメモしている人も多いので、確認してみましょう。 パターン認証の場合、故人が生前スマホを操作する様子を覚えていたら、同じ動作をすることで解除できるかもしれません。

故人のスマホロックを解除する前に確認すべきこと

故人のスマホには、写真やメールといった個人的なものだけでなく、相続にかかわるような財産についての情報も含まれています。このため、故人のスマホのロック解除をするときは、法定相続人全員の同意を得ることが大切です。

良かれと思っても、一人で勝手にスマホのロックを解除して、ネット銀行・証券会社の口座の存在が判明したとき、あらぬ疑いをかけられて揉め事の原因になってしまう可能性があります。このため、故人のスマホのロック解除するときは、相続人全員に事前に相談し、解除後のデータも開示しましょう。

遺族ができること

故人のスマホロックを解除するために、残された家族ができることは次の通りです。

  • パスワードが書いてあるメモを探す
  • パスワードを推測する
  • パスワード解析ソフトを使う
  • デジタル遺品専門の業者に依頼する

ロックされたままの故人のスマホを解除するために、遺族がまずしたいのは、手帳やエンディングノートなどをチェックしてロック解除のパスワードのメモ書きを探すことです。また、パスワードを忘れないように、故人がわざと簡単な数字を設定していた可能性もあります。故人の性格にもよりますが、生年月日や「0000」「1234」などを試してみてもよいでしょう。

何度も間違ったパスワードを入力すると、より強固なロックがかかるケースもあります。パスワード解析ソフトを使ったりデジタル遺品専門の業者に相談したりすると、悩む時間を短縮できるかもしれません。

おすすめのスマホロック解除方法

故人の手帳やエンディングノートを見ても、スマホのロック解除パスワードが見つからない場合、試してほしいのがパスワード解析ソフトを使うことです。デジタル遺品専門業者に依頼するよりも安価なので、当てずっぽうの数字を入力して強固なロックがかかる前にソフトを使用してみてはいかがでしょうか?

たとえば、「Dr.Fone」というソフトは、パソコンを使ってスマホのパスワードを解除するものです。パソコンにソフトをインストールしたあと、スマホと接続させます。接続できたら「ロック解除」を選択し、スマホの機種名を入力。あとは指示通りにパソコンとスマホを操作していけば、画面のロックが解除されます。

AndroidのスマホとiOSのスマホでは、解析ソフトが異なります。それぞれ対応できる機種は異なるので、事前にチェックしてからソフトを購入しましょう。