二十七回忌法要
更新日: 2023/06/02
故人を偲び、冥福を祈る供養として、日本には様々な法要があります。その中でも、二十七回忌は故人を偲び、冥福を祈る重要な節目の一つです。亡くなってから26年目の命日に行われるこの法要は、故人の冥福を祈り、また、故人との思い出を語り合う機会でもあります。この記事では、二十七回忌についての基本的な知識や手順、マナーについて解説し、参列する人が心地よく過ごせるように詳しくご紹介します。

二十七回忌法要とは
二十七回忌法要とは、二十三回忌法要の次の法要で、近年は小規模での開催が増えてきています。二十七回忌法要のために家族や親族が集まることは少なく、併修として他の親族の一周忌や三回忌などの法要と合わせて行なうことが多いです。法要は自宅や菩提寺で行なうケースが多いですが、ホテルやレストラン、斎場でも行なえます。二十七回忌法要は、故人が亡くなってから時間が経っているため、家族や親族の高齢化により参列が難しいときもあります。
二十七回忌法要を行う理由
二十七回忌法要など故人が亡くなってから1年以降に実施する年忌法要は、故人が極楽浄土でさらに精進できるように祈るために行ないます。数字の3と7は仏教では節目の数字とされており、3と7を含んだタイミングで年忌法要を開催。
二十五回忌を行なうことで二十三回忌法要と二十七回忌法要を開催しない宗派もあります。また、亡くなってから時間が経っているため、二十三回忌、二十五回忌、二十七回忌の法要をしない場合も見受けられます。
二十七回忌法要の服装とは
二十七回忌法要の服装は、略礼装を選びます。男性は白シャツに黒やグレーのスーツと黒いネクタイ、女性は落ち着いた色のワンピースやスーツと黒いストッキングなどが略礼装に当てはまります。案内状に平服での参列を促す旨が書かれていても、普段着ではカジュアル過ぎるため注意しましょう。アクセサリーは結婚指輪や飾りがパールであるものを選び、華やかすぎる飾りが付いているものを避けます。
一周忌までの法要と違い、服装に厳格な決まりはありません。また、小規模で行なうことがほとんどのため、家族や親族と相談して服装を決めるといいでしょう。
二十七回忌法要のマナーとは
法要に僧侶をお招きするときは、お布施を必ず用意します。お布施は1〜5万円程度が相場であり、御車代としてお布施とは別に5千〜1万円程度お包みします。会食に僧侶が参加できないときは、5千〜1万円程度の御膳料の用意も忘れないようにしましょう。
二十七回忌に参列するときは、香典を持参します。余裕があるときは香典に加えてお供物も持参すると、家族や親族に喜ばれるでしょう。香典の相場は1万円程度ですが、夫婦など2人で参加するときは2万円を持参するようにします。
二十七回忌法要の手順
二十七回忌法要の手順は、他の年忌法要と大きく変わりません。僧侶が到着されたら、施主による挨拶を行ないます。施主の挨拶の内容は、参列者への感謝の気持ちと僧侶の紹介などです。そして、僧侶による読経と参列者による焼香を済ませたら、僧侶から法話を拝聴。最後に、施主による終わりの挨拶をしたら会食にうつります。
僧侶をお招きするのが負担に感じるときは、会食やお墓参りのみで法要を完了させる家族もいます。残された家族の負担が重くなりすぎないように内容を検討しましょう。