独身の老後資金はいくら必要?

定年退職を控え、この先年金でやっていけるのか、いくら不足しているのか不安になっている独身の方も多いのではないでしょうか。
独身者は特に、老後の備えについてあらかじめ調べておかないと、いざというときに困窮しかねません.
ここでは、独身者の方向けに、老後に必要となる目安の金額や、資金が足りなくならないための対策、そして今から始められる資産運用などについてご紹介していきます。

独身の老後資金

独身者の老後資金の必要性

独身者の方は、将来の老後資金を自分で準備する必要があります。

厚生労働省の令和4年簡易生命表によると、男性の平均寿命は81歳、女性の平均寿命は87歳です。
つまり、65歳から老後と考えた場合、独身男性は65歳から81歳までの16年間、独身女性は65歳から87歳までの22年間の資金を備えておく必要があります。

老後資金を準備するにあたって、必要な額が分からなければ対策をとることができません。そこで、独身者の老後に必要な資金について紹介します。

独身者が老後に必要な資金の目安

独身者が老後に必要な資金の目安は、生活費や医療費、介護費などを考慮して算出する必要があります。独身者の場合、老後に必要な資金は最低でも1,000万円以上とされています。ただし、老後に必要な資金は人それぞれ異なりますので、自分自身のライフスタイルや健康状態に合わせて計算することが大切です。

以下は、生活費・医療費・介護費それぞれの内訳になります。

独身者が老後に必要な資金が多くなる理由

独身者が老後に必要な資金が多くなる理由は、子供や配偶者がいないため、金銭的な援助を受けられないことが挙げられます。そのため、自分の収入のみで生活する必要があり、老後の資金も一人で考える必要があります。年金収入だけでは生活が賄えないことも多いため、計画的に資金を回すことが大切です。
また、共働きの世帯であれば二人でお金を貯めていくことができるので貯蓄はしやすいですが、独身の場合は自分の収入しかないため貯蓄がしにくくなります。
そのうえ、独身の方は自由に使えるお金が多い分、たくさんお金を使ってしまい、より貯蓄がしづらいという傾向もあります。

独身者が老後に備える方法

独身者の老後は何かあったときに頼れる家族がいないため、資金が足りなくなってしまうなど、様々なリスクが考えられます。
老後に備えるために、元気なうちから出来ることを始めましょう。
ここでは独身者が老後に備えるための3つの方法をご紹介いたします。

老後資金を貯める方法

老後資金を賢く貯めるには、毎月一定額を積み立てていく方法があります。
具体的には、生活口座と貯蓄口座に口座を分けて、普段の生活は生活口座にある預金の範囲内で行い、貯蓄口座のお金は使わないと決めて毎月積み立てを行います。貯蓄は早く始めれば始めるほど、老後対策としての効果は大きくなりますので、心配な方は今から初めて見てください。

資産運用の方法

独身者が老後に備える方法として、資産運用が挙げられます。株式や不動産などの投資を通じて、老後資金を増やすことができます。ただし、投資にはリスクが伴うため、十分に情報収集を行い、リスク管理を行う必要があります。
投資の選択肢として、iDeCoやつみたてNISAの活用を考えると良いでしょう。それぞれの制度における限度額までの投資をおすすめします。具体的には、iDeCoでは会社員(企業DCを利用していない場合)で2万3,000円、つみたてNISAでは月3万3,333円が限度額となっています。

年金制度について

年金制度については、国民年金や厚生年金などの制度があります。
具体的には、国民年金保険料納付義務者であれば、60歳から受給することができます。また、厚生年金保険料納付義務者であれば、60歳から受給することができます。

最後に

老後の資金に関しては、独身者の方にとっては生活費だけでなく、老後の介護施設への入居費用や医療費も考慮する必要があります。

効率的にこの資金を貯めるための方法としては、一定額の積み立てや、つみたてNISA、iDeCoなどがあり、独身者には特におすすめです。

独身者の老後に必要とされる資金はおおよそ1,000万円とされています。ただし、これらはあくまでも目安であり、個人差が大きく影響するため、自分のライフプランに合わせた計画を立てることが重要です。